犬のおしっこは健康状態を知るバロメーターに!
犬のおしっこやうんちは、その日の犬の健康状態を知る手がかりになると言われています。いわば、バロメーター的な役割をになっているのです。
皆さんは愛犬のおしっこを毎日チェックしていますか。意外とさっと片付けているという人も多いと思いますが、この機会にぜひ愛犬のおしっこ状態をチェックしてみてください。
よくよく観察すると、回数や量、色、状態など、いつもとは違った点が見えてくるかもしれません。「おかしいな」「心配だな」と思ったら、早めにかかりつけの動物病院に相談してみましょう。
おしっこで健康状態をチェック!回数や量、状態の目安を解説
犬のおしっこを確認する際、どのような点をチェックすべきなのでしょうか。一般的におしっこチェックでは、回数や量、色、状態などを確認します。ここではおしっこで健康状態をチェックする際の目安を解説するので、参考にしてみてください。
1.犬のおしっこは1日に3〜5回が適切
若く元気な成犬は、1日におしっこを3回〜5回するのが平均的と言われています。子犬の場合は膀胱に溜まる量が少ないので、7回〜10回、シニア圏も膀胱付近の筋肉が弱っていることから、5回〜6回程度と増える傾向にあります。
もしもこの平均的な回数よりも明らかに1日のおしっこの回数が多いという場合は、膀胱炎などの可能性が疑われるので、一度動物病院に相談してみることをおすすめします。
ただし、夏場は水分補給の回数が増えることから、おしっこの回数がいつもより増えたり、反対に冬場はおしっこの回数が減ったりすることもあります。
2.一度に出るおしっこの量は多すぎても少なすぎてもダメ
なるべく毎日のおしっこタイムで、一度に出るおしっこの量をチェックしておきましょう。ある日突然、おしっこの量が多すぎたり、少なすぎたりといった変化が見られた場合は注意が必要です。
おしっこの量がいつもより明らかに多い場合は、多飲多尿を発症している恐れがあります。多飲多尿はさまざまな病気の症状として見られるため、一度動物病院で検査してもらいましょう。
また、おしっこの量がいつもより少ない場合は、きちんと水分補給できていなかったり、膀胱炎などによりおしっこの回数が増えることで一度の量が少なくなっている可能性も考えられます。
きちんと水分補給できているか確認したり、後者の場合は動物病院で診察してもらいましょう。
3.おしっこの色に変化が見られたら要注意
おしっこで健康状態をチェックする際、最もわかりやすいポイントが『色』です。健康なおしっこは淡く濁った様子のない黄色ですが、いつもより明らかに濃い黄色や薄い黄色の場合は、健康状態を注意深く観察しましょう。
また、茶色がかっている場合は、赤血球に含まれるヘモグロビンが原因である可能性があります。ところどころ赤かったりピンクがかっている場合は、血が混じっている状態です。体内で異変が生じているサインなので、早めに動物病院で検査してもらいましょう。
4.おしっこがキラキラしている場合は病院へ
意外と見落としがちな点が、おしっこをよく観察した際にキラキラと光る粒のようなものが混ざっているという異変です。このキラキラの原因は、結石の原因となる結晶がおしっこに混ざって排出されていることを示しています。
したがって、おしっこにキラキラとした粒が混ざっている場合は、結石の前兆である可能性が高く、そのまま放置していると結石や尿石症、尿道炎などのリスクが高まります。
トイレシーツに排泄したおしっこと一緒に動物病院へ連れて行き、必要な検査や治療を受けましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬のおしっこは、その時の犬の健康状態を教えてくれます。パッと見て異常がわかることもありますが、中にはよくよく意識して見なければ気づかない異変もあります。今回紹介した目安を参考に、愛犬のおしっこをチェックしてみましょう。