犬が人間の髪の毛を食べてしまう理由5つ
犬は愛情表現や生まれながらの習性で舐めたり噛んだりすることがあり、とくに子犬は食べ物以外も口に入れてしまいやすいです。そんな中で、犬が人間の髪の毛を口にしてしまうことは容易に考えられますよね。
髪の毛は床に落ちやすく、口に入ってしまうこともあるでしょう。人間の頭を舐めることが好きな犬もいますので、食べるつもりはなくても知らぬうちに髪の毛を食べてしまうこともあります。
しかし、人間の髪の毛を食べてしまうことは、犬にとって体調不良の原因につながりやすいです。万が一の際に適切な対応をとれるように、犬が人間の髪の毛を食べてしまう理由をチェックしておきましょう。
1.気づかずに誤飲した
まず、真っ先に考えられるのが誤飲です。髪の毛がおもちゃにくっついたのを気づかずに、犬が口に入れてしまうこともあるでしょう。そもそも犬の毛は抜けやすいため、自分の毛を誤飲していることも多いです。
床を舐めるのが好きな犬もいますので、床に落ちやすい髪の毛を誤飲してしまうことも十分考えられます。拾い食いをさせないしつけを行っていても、髪の毛のようなゴミは不意に口に入ってしまいやすいので注意しなければなりません。
2.いいニオイがしたから
犬が髪の毛を口にするのは、食べ物だと勘違いした可能性も考えられます。飼い主さんの髪の毛から、犬が口に入れたいほどいいニオイがしたのかもしれません。
飼い主さんの髪の毛を噛むことが、その犬にとって愛情表現なのかもしれませんね。シャンプー後を狙って犬が髪の毛を食べる場合は、その可能性が高まります。
3.髪の毛が好きだから
なぜか犬が髪の毛を食べる場合は、「髪の毛が好きだから」と思っているのかもしれません。好きな理由はさまざまですが、食感が好き、味やニオイが好きと感じている可能性があります。
しかし、髪の毛のように食べ物ではないものまで何でも食べてしまうのはやはりNGです。執拗に髪の毛に噛みついてくる場合も、誤飲のおそれがあるので注意してください。
4.お腹が空いていた
犬が髪の毛に問わず、何でも食べる時は空腹が原因かもしれません。偶然飼い主さんの髪の毛を見つけ食べてしまう可能性もあります。
空腹状態が続いた犬の中には、食糞をしてしまうケースもあります。毎日食事を与えているのに髪の毛を食べたり、食糞をしてしまったりする場合は栄養バランスが偏っていないかチェックしてみましょう。
5.ストレス解消のため
注意したいのが、犬がストレス解消のために人間の髪の毛を食べている時です。「飼い主さんが遊んでくれなくてつまらない」という気持ちから、気を引こうとして髪の毛を噛む犬もいます。
不安症状を覚えたため、髪の毛を口に入れて気持ちを落ち着かせようとする犬もいるようです。もしかするとストレスサインかもしれませんので、犬がストレスを抱えていないかよく観察してみてください。
犬が髪の毛を食べてしまった際の対処法
犬が人間の髪の毛を食べる行為はやめさせるべきです。消化しない髪の毛を食べると、消化管に詰まる危険性があり、最悪の場合は腸閉塞を引き起こしかねません。
また、髪の毛に付着したスタイリング剤による体調不良もゼロとはいえないでしょう。
犬が人間の髪の毛を食べてしまった時、噛み癖を治したい時には次のような対処法を行います。
- こまめに掃除をする
- 髪の毛で遊ばせない
- ストレスの原因を作らない
- 異変を感じたら動物病院へ相談する
犬に誤飲させないためには、飼い主さんの髪の毛を犬がいたずらしてもスルーすることです。「やめなさい」と叱ったつもりでも、犬は「遊んでくれている」と勘違いすることがあります。
誤飲を繰り返すとまれに肛門から糸状の物が出てくることがありますが、腸閉塞を起こしているケースがあるので絶対に引っ張らないでください。無理に引っ張ると腸管を傷つけてしまうことがあるので、自己判断で対処をせずに獣医師に相談しましょう。
まとめ
犬が人間の髪の毛を食べる行為は、体調不良を避けるためにもやめさせましょう。人間の髪の毛に興味をもつ素振りを見せたら早めに対策をとりましょう。体調の変化にも注意してください。
