1.飼い主さんの話を理解しようとしている
犬が首をかしげるようにして飼い主さんの顔を見つめるとき、飼い主さんが発している言葉を一生懸命聞き取ろうとしていることが考えられます。
飼い主さんが何気なく話しかけているときでも、自分に関係がある話だと感じたり、知っている単語があったので興味を持ったりして、「何を言われているんだろう?」と思っているのかもしれません。
特に日頃からしつけトレーニングをしている飼い主さんと犬の場合、自分にどんな指示が出されているかということを理解しようとする気持ちが強いため、飼い主さんが何か話しているときはその言葉を聞き洩らさないようにしようとします。
犬は人の言葉を聞き取るとき、話している人の表情や視線、声のトーン、ボディランゲージなど様々なものを観察しています。犬はそれらを総合して、話の内容や話している人の感情、その場の状況などを判断しているのです。
そのため、飼い主さんの顔を見つめながら首をかしげているときは、飼い主さんの話を聞いていたり、気持ちを理解しようとしていると考えられます。
2.飼い主さんに伝えたいことがある
飼い主さんの言葉や気持ちを理解しようとして、首をかしげて見つめることがありますが、それと反対で自分の気持ちを理解して欲しくて見つめることもあります。
犬は自分の気持ちや意思を、表情やボディランゲージを使って表現します。そのため、飼い主さんに向かってそうした感情表現をすることがありますが、なかなか伝わらないと、顔をジッと見つめたり首をかしげてより強くアピールをしたりします。
犬が飼い主さんの目の前にやってきて、顔を見つめていたり、首をかしげていたりする場合は、何か伝えたいことがあるかもしれないと考えてみてください。
3.飼い主さんを喜ばせたい
愛犬が飼い主さんの顔を見つめながら、首をかしげている仕草はとても愛らしいものですよね。そんな可愛らしい姿を見て、微笑んだり優しくなでたりすることもあるのではないでしょうか?
犬は飼い主さんのそうした反応もしっかりと覚えています。そのため、首をかしげる仕草をすると、飼い主さんが喜んで笑ってくれると思っていたり、なでてもらえると学習していたりする犬は少なくありません。
4.体の不調や異変を感じている
犬が首をかしげているのが、飼い主さんの顔を見つめているときだけでなく、様々なシーンで見られるのであれば、体に異変を感じている可能性も考えられます。
特に、耳がかゆいときや耳の中にゴミなどが入ってしまっているときなどが多く、違和感や不調を解消するために、耳を掻いたり頭を振ったりする様子も見られます。すぐにそうした様子がおさまれば問題ありませんが、いつまでも耳のあたりを気にしていたり、首を傾げたままの状態が続いたりする場合は、思わぬ病気が隠れていることもあります。
愛犬がそのような仕草をしている場合は、体に怪我や異変がないか確認し、その状態が続くようであれば、動物病院で相談することをおすすめします。
まとめ
犬が首をかしげて飼い主さんの顔を見つめる仕草は、とても可愛らしいものですよね。そのような行動をする理由も、飼い主さんの言葉を一生懸命聞いていたり、自分の気持ちを伝えようとしていたりするということなので、より一層愛おしさを感じると思います。
ただし、首をかしげる様子が長く続く場合などは、耳や首の怪我や脳などの疾患が影響している可能性もあります。少しでもおかしいと感じることがあれば、念のため動物病院で診てもらうようにしましょう。