1.ウロウロ、そわそわしている
普段であれば眠っているような時間、またはベッドやハウスでゆっくりと休んでいるような時間にも関わらず、犬がウロウロと所在なさげに歩き回っている場合は不安感で落ち着かないのかもしれません。
休みたいのに不安があって落ち着いて休んだり眠ったりすることができず、気持ちが落ち着かないためそわそわと歩き回ってしまうのです。
一度ベッドに座ったり寝たりしても、まわりをキョロキョロと見回している様子やすぐに立ち上がって周囲をうろつくといった様子が見られるときも、不安な気持ちを抱えていることが考えられます。
2.か細い声で鳴く、吠える
不安を抱えていることで気持ちが落ち着かず、うまく眠れないとき、犬自身もその感情を持て余してしまうことがあります。
不安で眠れないことに余計に不安になったり、ストレスを感じたりして、助けを求めるように「クーン」「キュンキュン」などと甘え鳴きをしたり、細い声で「ワオーン」と遠吠えしたりすることもあります。
3.飼い主さんのところに寄ってくる
犬が不安を感じてゆっくり休めないとき、ウロウロしたり鳴いたりといった様子を見せるだけでなく、飼い主さんに何かを訴えかけるような行動を見せることもあります。
不安やストレスを感じている状態を理解して欲しくて、そばに来て寄り添うようにくっついてきたり、飼い主さんが寝ているところを起こしに来たりすることもあるでしょう。寂しさや不安で眠れない場合、飼い主さんのそばにいることで安心して休めることもあるので、いつもと様子が違う場合はあまり邪険にせず、優しく受け入れてあげてください。
不安を感じているときの飼い主さんの対応次第で、より一層飼い主さんへの信頼を深めることもありますが、反対に不信感を抱くこともあるので注意してください。
犬が不安で眠れなくなる原因
犬が不安で眠れなくなることは、それほどめずらしいことではありません。犬も私たち人間と同じように繊細な心を持っていて、精神的なことが行動や体力にも影響します。
特に、引っ越しや模様替えで環境が変わったり、家族が増えたり、家庭内で喧嘩が起きていたりといったことは犬に精神安定に大きな影響を与えます。また、騒音や明るさで落ち着かない環境になってしまっている、飼い主さんと離れて強い寂しさを感じているということなども原因となります。
犬が不安で眠れないような様子を見せるときは、まずその気持ちに寄り添って、優しく受け止めてあげることが大切です。その上で、不安を感じている原因を探して、それを解消し、安心して眠れる環境を作ってあげてください。
まとめ
犬はよく眠る動物ですが、不安やストレスが原因で気持ちが落ち着かず眠れなくなってしまうこともあります。そして、その原因として生活環境の変化や家庭内の雰囲気など、ごく身近なものが影響することがめずらしくありません。
この記事で紹介したような行動・仕草を犬が見せているときは、その気持ちに寄り添いながら、不安を感じている原因を取り除き、安心して心も体も休ませられる環境を整えてあげてくださいね。