犬の性格は先天性と後天性のものが影響している
犬も人間と同じで個体ごとに性格が大きく異なります。犬種ごとに性格的傾向があるものの、その後の生活環境や飼い主の育て方によって後天的な影響を受け、性格が変化することも多いです。
前述したように、犬の性格は先天性(生まれつき)のものと後天性(生活環境や飼い主の接し方など)のものが影響しています。
子犬の頃は暴れん坊だった犬でも、正しくしつけを行ったり飼い主の接し方によっては、穏やかな性質が強くなる子も珍しくありません。
『穏やかな性格の犬』に育てる5つのコツ
犬は穏やかな性格に育つと、しつけがしやすかったり、お子様がいるご家庭でも仲良く過ごすことができたりとメリットも大きいです。ここでは『穏やかな性格の犬』に育てるコツを5つご紹介するので、穏やかな子に育てたいと考えている方は参考にしてみてください。
1.飼い主自身が穏やかな口調や態度で接する
犬は飼い主の言動をよく観察しています。「犬は飼い主に似る」という言葉がありますが、研究の結果この言葉が間違っていないことが判明しているほどです。
したがって愛犬と接する際は、飼い主自身が穏やかな口調や態度で接することを心がけてください。決して甘やかしていいというわけではなく、必要なしつけや生活ルールを学習させる際も穏やかな態度で行うことで、犬も恐縮せずにのびのび育つことができます。
2.しつけは楽しみながら行う
前述したとおり穏やかな犬に育てるためには、飼い主が穏やかな心で接することが最も重要です。しつけは難しい点も多いですが、何より飼い主も犬も楽しみながら行うことが穏やかな性格に育てるコツでもあります。
叱ってばかりではなく、たくさん褒めてあげたり愛犬が楽しみながら動きを覚えられるように、遊びの延長線上としてトレーニングを取り入れたりすると良いでしょう。
3.時間を見つけてたくさんコミュニケーションをとる
穏やかな性格の犬は、飼い主にかまってもらえないというストレスを感じた経験が少ない傾向にあります。つまり穏やかな犬に育てたい場合は、たくさんコミュニケーションをとることが大切です。
心にゆとりができれば人間と同様に穏やかな性格が伸びる犬は多いです。スキンシップや遊びなどを通し、飼い主から愛情を注がれていると犬自身が実感することで、余計な不安を抱かなくなります。
4.飼い主以外の人や犬とも積極的に交流する
『穏やかな性格』という定義にもよりますが、飼い主以外の人や犬と積極的に交流することで、「人間は怖くない」と子犬期から認識させることも穏やかな性格を伸ばすコツの1つです。
他にもさまざまな経験をさせることで、あらゆる場面でも不安や警戒心を抱かず、穏やかに対応できるようになります。特に子犬期はその犬の性格を培う上で重要な時期なので、たくさんの経験を積ませてあげましょう。
5.生活している環境を安心して過ごせるよう整える
日常の生活環境を、犬にとって快適で安心できる場所に整えてあげることも重要です。普段から安心して過ごせている犬は、心にもゆとりがあり自分を取り巻く世界が危険でないと認識するため、穏やかな性格に育つ傾向にあります。
反対に過ごしている環境にストレス要素が多いと、ちょっとしたことに対して不安や恐怖心を抱きやすくなります。すると臆病な性質が強くなったり、警戒心が他の犬よりも強くなりがちです。
まとめ
いかがでしたか。穏やかな性格の犬に育つかどうかは、先天性の性格も影響しています。
しかし、犬にとって心にゆとりのある生活を送らせてあげることで、後天的に穏やかな性質を伸ばすことも可能なので、紹介したコツを参考に接し方や環境づくりを進めてみてください。