犬と公共交通機関を使う際のマナーについて
一般的には犬や猫といった愛玩動物を公共の交通機関に乗せる場合、キャリーバッグやケージなどに入れておくことが大前提となります。
持ち運ぶことを考えると、キャリーバッグなどに入れておける小型犬や猫サイズの動物以外は、一般の車両に乗せることができません。大型犬や中型犬は大きめのケージが必要なため、特殊な車両に限り乗せることが可能です(盲導犬、介助犬などを除く)。
公共交通機関を利用する場合、周りの乗客やほかのお客さんに迷惑が掛からないようにする必要があります。具体的には動物をケースから出さない、床におろさない、顔を出させない、吠えさせないといったものです。
また乗り物酔いをする可能性もあるので、車や電車に乗せる前にはモノを食べさせないなどの工夫も必要でしょう。
世の中のすべての人が犬好きというわけではありません。また犬や動物についてアレルギーがある人もいます。被毛を散らかさないために服を着せておくのも工夫の一つですね。
公共交通機関を利用する際のNG行為
- キャリーケースに入れない/車内でキャリーケースから出す
- 排泄をさせる
- 食べ物を与える
- 吠えさせる
- 被毛をまき散らす
- 交通機関(会社)のルールを守らない
公共交通機関を利用する場合は上記のような行為はNGです。
私たちのように犬が好きな人間であっても、公共の交通機関を利用する場合は「ゆっくり休みながら移動したい」と思うものです。そのほかにも犬が苦手な人、犬が嫌いな人、アレルギーがある人など様々な利用者がいることを想定しなければいけません。
犬が苦手な人でも、お散歩などの最中ですれ違う程度は日常生活でいくらでもあるでしょう。その場合はお互いに距離を取ればよいのですが、車両の中は屋外のように「嫌なら離れる」などの手段がとれません。
無用なトラブルを避けるためにも、犬を連れている側は大切な犬たちのためにも細心の注意を払う必要があります。
タクシーの場合
タクシーに犬を乗せたい場合、まずは利用するタクシー会社に問い合わせると良いでしょう。キャリーケースに入れておけばOKであったり抜け毛や排泄の対策をしておく必要があったり、会社によって対応が異なります。
また車両によっては、アレルギー対策などでキャリーケースに入れても乗車できない場合もありますので注意が必要です。
電車やバスの場合
電車やバスに犬を乗せたい場合、どの鉄道会社であっても犬が「手荷物扱い」になるということを知っておく必要があります。手荷物扱いだからこそ、車内に持ち込めるキャリーケースのサイズが決まっているのです。
規定サイズより大きいもの、重いものになると持ち込みができませんし、電車内では犬をケースから出さない、床に降ろさない、顔を出させないなどのルールがあります。
多くの人が一緒に利用する電車だからこそのルール・マナーなのでしっかり守らなくてはいけませんね。
フェリーの場合
フェリーに犬を乗せたい場合も、事前にフェリーの会社に問い合わせましょう。
会社によってはドッグスペースがあるフェリーもあり、キャリーケースに入れっぱなしではなく、ゆったりと過ごさせてあげることができる場合もあります。
しかしいずれにせよ、排泄のマナーや無駄吠えなどの対策は必要です。
まとめ
お出かけ以外にも通院などで公共の交通機関を利用しなければいけない機会がある人もいるでしょう。
利用の際は各交通機関会社に問い合わせ、ルールをきちんと守ることでほかの犬たちも気持ちよく利用することができます。
また徒歩ではない移動は犬たちにとっては大きな負担となり、車酔いなどで強いストレスを感じてしまう犬もいます。旅行などで長距離の移動になる場合は、必ず事前にかかりつけ医などに相談の上、乗り物酔い対策などをしておくとよいでしょう。