犬が突然吠えなくなる理由
1.喉に痛みがある
喉に痛みがある時、犬が突然吠えなくなることがあります。
例えば、喉に炎症が起こる「咽頭炎」の可能性を考えることができます。異物を誤飲してしまったことによる傷、刺激の強いものを飲み込んだ、感染が起きたことなどが原因になることが多いでしょう。
突然吠えなくなる以外には次のような症状が見られることがあります。
- 咳をする
- ごはんを食べなくなる
- 水を飲まなくなる
- よだれが出る、よだれが増える
- 何も吐き出せないけれど吐くような仕草を何度もする
- 声を出そうとするが苦しそうな声しか出ない
犬が突然吠えなくなるのには、誤飲や毒物が関係している可能性もありますので、心配される場合にはすぐに病院へ連れて行ってあげてください。
2.発熱している
発熱している時、犬が突然吠えなくなることがあります。
- 子宮蓄膿症
- 細菌感染
- 肺炎
- 胃腸炎
- 肝炎
- 食物アレルギー
このような病気が原因なのではないかということが考えられます。
犬を抱っこした時、異様に体が熱いと感じられることがあります。発熱によって、ぐったりしていることがあります。運動をしたわけでもないのに、体の熱さからパンティングをすることがあります。
どの病気にも注意は必要ですが、犬の感染症の一種である「ケンネルコフ」には要注意です。発熱以外にも苦しそうに呼吸をしたり、苦しそうな咳をしたり、激しい咳で喉を刺激し嘔吐するなどの症状が見られることがあります。
ケンネルコフは混合ワクチンの接種で予防することができます。犬が突然吠えなくなり、接種が遅れている場合には、発熱の原因なのでは?と疑ってみてください。
3.吠えるためのエネルギーがないほど疲れている
吠えることにもエネルギーを使いますよね。吠えすぎた時、疲れきった様子で横たわることがあるのではないでしょうか。
トリミングに行った日、動物病院での待ち時間が長かった時、車で長時間のドライブをした時など、吠えるためのエネルギーがないほど疲れている時には、犬が突然吠えなくなることがあります。
水分補給をし、しっかりごはんを食べ、ぐっすり眠ることができれば大丈夫です。若い犬であれば、翌朝には回復しているはずです。
犬が突然吠えなくなり、食欲もなく、1~2日が経っても回復していない様子である時は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
4.犬にだって吠えない日がある
犬が突然吠えなくなると心配しますよね。いつも無駄吠えばかりしてうるさいなと思っていたのに、突然吠えなくなると病気を疑ってしまいますよね。
7歳を過ぎた頃からでしょうか。シニアと呼ばれる年齢になると、犬にも1日中全く吠えない日があります。様々なことを経験し、ただむやみに警戒して吠えるのではなく、吠えるか吠えないかを判断することができるからなのではないでしょうか。
郵便配達員のバイクの音も覚えますし、宅配業者のトラックの音も覚えます。配達員の足音も覚えています。見知らぬ誰かではないし、これまでに危害を加えられたこともないため、今日は吠えなくてもいいや…という日があるのだと思います。
また、10歳を過ぎた頃になると、警戒や威嚇して吠えることが少なくなります。13歳ごろになると突然吠えなくなるということよりも、突然吠えるようになる、ということの方が増えるかもしれません。
同じ人に対して、昨日までは吠えなかったのに今日は突然吠えた、などということがあるのです。そこは犬の気分次第なのかもしれませんね。
まとめ
犬が突然吠えなくなる理由を4つ解説しました。
- 喉に痛みがある
- 発熱している
- 吠えるためのエネルギーがないほど疲れている
- 犬にだって吠えない日がある
いつも何かと吠える犬なのに、どうして今日は吠えないんだろう…という時は、ほとんどが体調不良だと思われます。
聴力の衰えが問題なのであれば、「突然に」ではなく「徐々に」ですよね。吠えることができないほどの苦痛を感じているのかもしれません。
突然吠えなくなり、異様な様子である時は、なるべく早く病院に連れて行ってあげてくださいね。