犬が快適に過ごせる場所とは?
結論から言うと、犬が快適に過ごせる場所は自分の寝床です。犬はもともとオオカミの時代は、集団でほら穴で生活をしていました。人間と共生している今もその名残があり、寝床が自分にとっての安全圏といえます。
人間と共生している今は寝床はケージであるべきなのですが、近年の傾向としては「ケージ=出かけるときの道具」という認識が強いようです。
例えば動物病院に行くときや旅行に行くときなど。そのため、犬にとっても「ケージに入る=どこかに出かける」という認識があり、ケージに対して苦手意識を持つ子も多いといわれています。
理想は、犬に「ケージ=安全な場所」という認識を持ってもらうことです。ケージは怖い思いをしたときの逃げる場所、また安心して眠れる場所としてあるべきなのです。
快適に過ごすための条件とは?
前述でご紹介した通り、犬にとってケージは快適な場所であるべきです。そのため、ケージの環境や設置についてしっかりと配慮してあげましょう。
①ケージの中にトイレを配置しない
犬はキレイ好きな動物なので、寝る場所であるケージの中にトイレがあるのは好みません。ケージの中にトイレがあることで快適に寝ることができず、また逆に、近くに寝床があることで落ち着いてトイレをすることができなくなるでしょう。
寝床とトイレは別の空間に配置するようにしましょう。
②ケージはドア付近に配置しない
お家の中のドア付近は飼い主さんの出入りが多いため、落ち着くことができません。また飼い主さんの何気ない視線などでも、落ち着かない気分になってしまいます。愛犬のケージはドア付近に配置しないようにしましょう。
③ケージは窓付近に配置しない
窓付近は激しい日光や紫外線の影響を受けます。直射日光によってケージが照らされると周囲の温度が上がり、寝ているだけでも熱中症になる恐れがあります。
実際に、お家でお留守番をしていた犬が窓付近のケージで熱中症で倒れていたというケースが報告されています。
④照明を明るくしない
犬はもともとほら穴で生活していた動物であり、人間と共生している今でも習性として残っています。そのため、照明などで明るすぎる環境は落ち着くことができません。ほら穴のようにうす暗く、ある程度狭く囲まれた環境を好みます。
⑤フローリングにはカーペットを敷く
足裏に被毛が生えている犬にとって、フローリングはとても危険な場所といえます。滑りやすく、歩くたびに踏ん張りが必要になるため、生活するうえで快適とはいえません。
日常的にフローリングを歩くことによって、股関節形成不全や椎間板ヘルニアなどの病気を発症する恐れが高まります。とくに小型犬は骨が細くて弱く、また胴長短足の犬種は関節に負担がかかるため発症のリスクが高まります。
犬が滑らないように、フローリングにカーペットやコルクなどを敷いてあげましょう。
まとめ
毎日何気なく生活していると、「愛犬が快適に過ごせる環境とは何か?」を見落としてしまいがちです。改めて、愛犬の身の回りの環境を整えてあげましょう。