犬にしてはいけない『叱り方』とは?4つの間違い行為と正しい知識

犬にしてはいけない『叱り方』とは?4つの間違い行為と正しい知識

犬と一緒に生活をしていると、どうしても叱らなければならないこともあると思います。しかし、効果的に叱るということは簡単なことではありません。ここでは、間違った叱り方や気をつけたいポイントを解説するので、ぜひ参考にしてください。

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1.名前で叱る

座っている茶色の犬

犬を叱る方法として、適切ではないとわかっていても、ついしてしまいがちなことが「名前で叱る」というものです。

犬が悪いことをしているときなどに、「ポチ!」と厳しいトーンで名前を呼んだり、「ポチ!だめでしょ!」などと名前を呼んでから叱ったりしてしまうことはめずらしいことではありません。

しかし、犬の名前はしつけやコミュニケーションのときにも使うものなので、できる限りマイナスイメージをつけたくはないものです。名前に嫌なイメージがついてしまうと、呼ばれても「また叱られるのかなぁ?」と思ってなかなか反応しなかったり、無視するようになってしまったりすることもあります。

名前を呼ばれたら喜んで振り返るような反応が見られるように、叱るときに名前を使うことができるだけ控えるようにしましょう。いたずらなどを制止したい場合も、名前で声かけをするのではなく、「こら!」「NO!」など短くて口に出しやすい言葉を使うことをおすすめします。

2.叱るタイミングが遅い

いたずらをしている犬

犬を叱るとき、その効果を最大限にするために意識したいことは「タイミング」です。

叱る場合であってもほめる場合であっても、犬に行動を評価するためのリアクションは、その行動の直後でなければ正確に伝わらないとされています。具体的には約6秒以内に、ほめたり叱ったりといった反応を示すことが必要だと言われているので、ぜひ意識してみてください。

叱るタイミングが遅くなってしまうと、犬は何を叱られているのか忘れてしまうことがあります。また、叱ろうとしている行動と叱ることの間に、別の行動をしてしまうことも多いので、「別の行動」の方を叱られていると勘違いしてしまうこともあるのです。

具体的には、家具を噛んでいたずらをしている犬を見て、それを叱ろうとしているときに犬がその場で座り、座ったあとに「噛んだらダメ!」と叱るのはNGです。この場合、犬は直前の行動を叱られていると感じるので、座ったことに対して叱られたと勘違いしてしまうのです。

犬を叱るときは、直後に叱る、つまり「現行犯」でのみ叱るようにしてください。

3.体に触りながら叱る

触られているノーフォーク

犬を注意したり叱ったりするとき、犬に体に触れてしまっていることはありませんか?叩くなどの体罰という意味ではなく、静かにして欲しいときになだめたり、話を聞いてもらうために顔を包み込むようにして持ったりする飼い主さんは少なくありません。

しかし、体に触れられると叱られているということが、認識できなくなってしまうこともあるので、注意が必要です。飼い主さんはなでているつもりはなくても、体に触れられていることでほめられていると勘違いしたり、応援してもらっていると勘違いすることもあります。

犬を叱るときは触れることはせずに、声のトーンや態度で示すことが大切です。

4.叩いたり怒鳴ったりして叱る

こぶしと伏せている犬

犬を叱るとき、叩いたり蹴ったりといった暴力を振るったり、怒鳴りつけたりする必要はありません。必要はないどころか、そのような叱り方をしても犬にはきちんと伝わらず、飼い主さんとの信頼関係が壊れてしまうこともあるのです。

当然、犬は暴力を振るわれたら痛みや恐怖を感じます。そのため、叱られている内容や意味にまで理解が及ばなくなったり、パニックになったりしてしまいます。また、飼い主さんに対して不信感を抱くようになり、自分の身を守るために攻撃的になることもあるでしょう。

犬を叱るために暴力を振るって、恐怖で支配することは絶対にしないでください。

まとめ

注意されているブルドッグ

犬を叱ること自体は、悪いことではありませんし、しつけをするなかで必要なシーンもあると思います。しかし、叱り方を間違えると、叱られている理由を理解させられなかったり、逆効果になったりすることもあるので注意が必要です。

効果的に叱ることは簡単ではないということを覚えておき、ここで紹介したポイントを参考にして、適切な接し方をするようにしてくださいね。

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