犬が後ずさりしながら吠える理由
1.不安だから
犬が後ずさりしながら吠えるのは、何をされるのか分からず不安だからです。
車に乗り慣れていない犬の場合、急に車に乗せようとすると後ずさりをすることがあります。犬にとって車は大きな物体ですよね。
リードを引く飼い主の後をついて行ってはみたけれど、得体の知れない大きな物体に乗せられそうになり、不安で後ずさりしてしまうのです。嫌だよ!と抵抗して吠えることもあります。
おそらく初めて動物病院へ連れてこられたのでしょうけれど、病院の入り口の前で後ずさりして吠えたり、診察室の入り口の前で後ずさりして吠えたりする光景もよく見かけるのではないでしょうか。
車や病院が苦手な犬にとって、慣れるというのも難しいかもしれません。嫌な経験をしてしまうと克服も難しくなってしまいます。
なるべくキャリーバッグやクレートに入ってもらい、その状態で車に乗ったり病院へ行ったりするとよいと思います。無理やり車に押し込んだり、診察室に入る時に無理やりリードを引っ張ったりはしないようにしましょう。
2.怖くて逃げだしたいから
犬が後ずさりしながら吠えるのは、今目の前にあるものが怖くて逃げだしたいからです。
大きな犬を目の前にした小さな犬が怖がって後ずさりしながら吠えることがあります。逆に小さな犬を目の前にした大きな犬が後ずさりしながら吠えることもあります。気の弱い大きな犬が、気の強そうな小さな犬に恐怖を感じたのではないでしょうか。
女性は好きだけど男性は苦手という犬も意外と多くいるようで、犬好きな男性が急に近づいてきた時、怖くて後ずさりしながら吠えることがあるようです。
これは珍しいタイプなのではないかと思うのですが、虫が怖くて後ずさりしながら吠える犬がいるようです。飛んでいる虫がとくに苦手なようで、羽をパタパタさせる時のブーンという音に恐怖を感じるのではないかと飼い主が仰っていました。
慣れる必要があるのであれば、怖がるからと避けるのではなく、少しずつ慣れるようにするとよいと思います。慣れる必要がないのであれば、怖がるものからすぐに引き離してあげるとよいと思います。
3.叱られているけれど反抗もしたい
犬が叱られている時、後ずさりしながら吠えることがあります。
叱る飼い主から逃げたい気持ちがあって後ずさりするのですが、逃げたら逃げたでさらに叱られてしまうことも分かっています。そして、叱られていることに対して反抗したい気持ちもあるんです。
なぜイタズラをしたのかと叱られた時、「退屈だったんだもん!」と反抗したいことがあるのではないでしょうか。「早く帰ってきてくれないからでしょう!」と、犬にだって反抗したい時があるのです。
それでもやはり叱る飼い主の姿って怖くて後ずさりしたくなるのでしょうね。厳しく叱りすぎていませんか?犬が後ずさりするほど厳しく叱っている時は飼い主も一緒に反省する必要があるかもしれません。
4.嫌だ!と抵抗している
犬が後ずさりしながら吠えるのは、嫌だ!と抵抗しているからです。
爪切りをする時、シャンプーをする時、動物病院に連れて行く時によく見られるのではないでしょうか。
愛犬を捕まえようとする飼い主に後ずさりしながら吠えることがあります。嫌なことをしようとする飼い主に対して、「こっちに来ないで!」と言っているのです。
なるべく悟られないように気を付けていると思うのですが、どうしてか愛犬にすぐに気づかれてしまうんですよね。
爪切りを嫌がって後ずさりしながら吠えて抵抗する犬へのおすすめの方法なのですが、爪切りを保管しておく場所を定期的に変えることです。爪切りを保管している引き出しや戸棚を開ける時の音を覚えてしまっているため、開けた時点でバレてしまうからです。
まとめ
犬が後ずさりしながら吠える理由を4つ解説しました。
- 不安だから
- 怖くて逃げだしたいから
- 叱られているけれど反抗もしたい
- 嫌だ!と抵抗している
犬が後ずさりしながら吠えるのには、不安・緊張・恐怖の気持ちが必ずあるのではないかと思います。
しっぽの動きにも注目してみてください。しっぽが下がっている時は、やはり犬も怖いと感じているのです。