1.人間の食べものを与える
ひと昔前の日本では、飼い犬に人間の残飯を与えることは当たり前に行われていました。ペット栄養学の研究も未発達で、かつ人間とわんこの距離感も今とは異なった時代ですので仕方のないことです。
ですが結果として、この習慣は当時のわんこの平均寿命を短くしていた大きな要因の1つと考えられます。今ではわんこと暮らしている人なら誰でも当たり前に知っていることですが、人間の食べものの中にはわんこにとっては有毒な食材が含まれている可能性があります。
また直接有毒な食材は含まれていなかったとしても、人間用に味付けされた食べものは塩分が高く、わんこの内臓に大きな負担をかけてしまいます。更には塩分だけでなくカロリーも高いため、肥満の原因にもなります。
肥満がさまざまな健康トラブルを招き、わんこの寿命に大きな影響を与えることは想像に難くありません。
2.医療サービスを受けない
わんこの寿命が飛躍的に延びた要因の1つにペット医療の発達があります。この数十年でペット医療の研究は大きく進み、また愛犬に医療を受けさせたいという飼い主さんも増えたため、わんこの寿命は延びたと言われています。
せっかく発達したこれらの医療を享受することなく、わんこの自然治癒力や生命力に任せた飼い方をしていると、必然的にわんこの寿命は短くなってしまいます。
病気や怪我をしたときの医療はもちろんのことですが、狂犬病予防接種や混合ワクチンの接種、フィラリア症予防、ひいてはドッグドックなどの健康診断を受けさせるといった「予防医療」もわんこの健康寿命を伸ばすためにはとても大切です。
3.不適切な環境で飼育する
現代日本ではわんこも室内飼いが一般的になり、わんこの飼育環境も格段に向上しました。
一方でわんこの飼育環境に無頓着で、抜け毛や汚物をそのままにしたような不衛生な環境で飼育していれば、皮膚病やアレルギー、感染症にり患するなどして、わんこの健康状態は確実に悪化します。
また衛生環境は整えていても広さが十分でなかったり、室温や風通しなどの条件が整っていない不快な状態で暮らしていたりすると、わんこの心身には大きなストレスがかかってしまいます。
4.喫煙する
タバコが喫煙者本人以外の健康にも悪影響を及ぼすことは、今では周知の事実です。副流煙による二次喫煙を気にして、愛犬の近くではタバコを吸わないようにしているという愛煙家の飼い主さんもいるかもしれません。
副流煙がわんこに悪影響をもたらすのは事実ですが、実は「近くで吸わない」だけでは対策が十分とは言えないことをご存じでしょうか。
タバコの被害は二次喫煙にとどまりません。タバコの煙の成分が部屋やカーテン、衣服などに付着して悪影響を及ぼす「三次喫煙」の危険があるのです。
愛犬の近くでは吸わないようにしていても、タバコの煙がしみた衣服を着たまま愛犬を抱っこすれば、愛犬を三次喫煙の被害にさらしてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?自分の行動がきっかけで愛犬の寿命を短くしてしまったなんてこと、後から気づいたら悔やんでも悔やみきれません。今から自分の行動を見直し、愛犬と少しでも長く暮らせる生活を送りたいですね。