仲良しな犬同士が見せる行動
人間同士の場合、仲が良くなればお茶に行っておしゃべりしたり食事にいったり、あるいは一緒に遊んだりしますよね。犬同士が仲が良い場合どのような行動が見られるのでしょうか。
1.においを嗅ぎあう
お互いのにおいをかぎ合うのは、犬同士のあいさつの基本です。しかし、初めて会ったときやあまりよく知らない相手の場合、相手のにおいを嗅ぎたがる反面、自分のにおいを嗅がせたがりません。おしりのほうに回られそうになるとささっと避けて嗅がせないようにしたり、しっぽでおしりを隠してしまったりします。
しかし仲良しの場合はぶんぶんしっぽを振って近寄って、お互いにおしりなどのにおいを嗅ぎあいます。そのときに嫌がる素振りもなくにおいを嗅がせあっている場合はとても仲良しだといえます。
2.口元、顔を舐めあう
飼い主に甘えるとき、犬たちは飼い主の顔や口元を舐めたりします。これは子犬の頃に母犬に甘える行動の名残で、犬同士の愛情表現の方法の一つでもあります。
犬同士も場合もこれはもちろん愛情表現、親愛の表現であり、顔を舐めたり舐められることを許容したりする関係というのはお互いに愛情をもって接しているサインです。どちらかというと舐めているほうが「遊んでほしい」側で、舐められているほうが年長者で「遊んであげる」側の関係が多いかもしれません。
3.遊びに誘い合う
おもちゃを持って相手の周りをぐるぐるまわったり、これみよがしにおもちゃを相手の目の前に落としてみたりする行動は犬が相手と遊びたいというサインです。またお尻をあげて上半身だけ伏せるような姿勢をとるときも、「追いかけっこしよう!」というような遊びに誘うサインです。
この行動を見せる場合は、その犬が相手に対して親しい感情を持っているといえます。特に自分が大切にしているおもちゃで遊びに誘うことは、相手と一緒に遊びたいという強い気持ちがある場合が多いですね。
相手がその誘いに乗って引っ張りっこをしたり追いかけっこをしたりすれば、その二頭はとても仲が良い間柄といえます。
飼い主が注意するポイント
仲良しに会ったときであっても相手の気分によっては「遊ばない」こともあります。挨拶の際にあまりにおいを嗅がせてくれなかったり、避けたりしっぽを上げて威嚇するような素振りがあった場合はあまり気分が乗らない時かもしれません。
そんな時は犬同士の距離をとりましょう。どちらかの気分が乗らないときに一緒に遊ばせようとすると、気が乗らないほうの犬に大きなストレスがかかりますし、虫の居所が悪くなってけんかに発展することもあります。
また、「うちの子たちは仲がいいから♪」と、犬同士が遊んでいるときにそのまま放っておくのはNGです。どんなに仲が良くても、どちらかの遊びがエスカレートしたりしつこかったりすると、やられている側も興奮してお互いにヒートアップしてしまうことがあるからです。
特に「ワンプロ」と呼ばれる犬同士のじゃれあいをしている場合、遊びを切り上げたいタイミングがお互いにずれてしまうことがあります。大抵の場合は遊びを切り上げたい側が絡んでくる側を無視することで遊びが終わりますが、その「無視」を無視してしつこく絡みにいってしまう犬の場合は注意が必要です。
相手がやめたい素振りを見せたときは、飼い主側もおやつやお水などに誘ってクールダウンタイムを設けるようにしてあげるなど、いくら仲良しであっても放置せずにちゃんと見守ってあげることが必要です。
まとめ
犬が仲良しの相手と一緒に遊ぶ様子は、見ていてとてもかわいらしいものです。
しかし、可愛く楽しそうにじゃれあっていると思っていても、いつの間にか興奮しすぎて歯を当てあうということもあり得ます。
お互いに気分よく遊んでいられるように、飼い主側は犬たちの様子を良く見守ってあげましょう。