犬の吠え癖を直したい…誤った方法は逆効果に!?
「愛犬がすぐに吠えてしまう」「なかなか吠え癖が直らない」とお困りの飼い主さんはとても多いです。犬にとって吠えるという行動は本来本能的なものなので、しつけの中でも吠え癖の改善は非常に難しいと言われています。
しかし、多くの飼い主さんが吠え癖の改善に成功しているように、正しいしつけやコツを掴むことで吠え癖は改善することが可能です。逆に誤ったしつけは、状況を悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
こんな間違った方法は吠え癖を悪化させる恐れも
犬が吠えた時、つい「ダメ!」と大きな声で制したり、マズル(鼻先〜口元)を掴んで吠えることを制したりしてしまう飼い主さんは少なくありません。
しかし、こうした方法はかえって興奮度や反発心を高めてしまい、吠え癖が悪化してしまう恐れがあります。
また、この方法は「ダメ」と怒られたことに対して驚き、一時的に吠えることをやめているだけです。なぜ叱られているのかを理解できる犬が少ないため、その後の状況改善につながりにくいというデメリットもあります。
愛犬が吠えてしまう…直すために押さえておきたい4つのコツ
愛犬の吠え癖を直すためには、正しくしつけを行うためのコツを掴んでおく必要があります。ここでは愛犬の吠え癖を直すために押さえておきたいコツを4つ紹介します。吠え癖の改善は根気強さが大切です。焦らずじっくり取り組みましょう。
1.どのような理由で吠えているのか理解する
犬には大きく分けて「要求吠え」と恐怖心や警戒心からくる「威嚇吠え」の2種類があると言われています。愛犬がどちらの理由で吠えているのか理解してあげることが第一歩です。
それぞれの理由に応じて、愛犬が吠えたときに飼い主がどのように対応するべきなのか対処法が変わってきます。どのようなタイミングでどのような様子で吠えているか、じっくり観察し要求吠えか威嚇吠えか見極めましょう。
2.要求吠えにはノーリアクションを貫く
もしも「何かをしてほしい」「何かが欲しい」といった要求のタイミングで吠えている場合は、要求吠えである可能性が高いです。この場合は、その要求に応えようとせず、ノーリアクションを貫きましょう。
一時的に要求吠えがエスカレートする可能性もありますが、そこはぐっと我慢します。要求吠えに応えてしまうと「吠えると応えてくれる」と学習してしまい、吠え癖が直らないからです。
犬たちも少しずつ状況を理解し「吠えても要求に応えてもらえない」と学習するため、徐々に吠え癖が改善されます。
3.威嚇吠えにはコマンド指示など慣れ親しんだ声掛けが効果的
恐怖心や警戒心などから威嚇するように吠えている場合は、一度気持ちを落ち着かせる方法を取りましょう。慣れ親しんだケージに入れてあげたり、慣れているコマンド指示を出して冷静さを取り戻させたりする方法が効果的です。
他にも、何に対して恐怖心や警戒心を抱いているか見極め、その対象から遠ざけてから優しく声をかけてあげるなどの対応をとる方法もあります。
4.家族でルールや対応方法を統一する
犬の吠え癖を改善するためには、家族でルールを統一することも重要です。「この人はきちんと対応しているけれど、この人は甘やかしてしまう」のように、統一性に欠けると犬も混乱してしまいます。
こうした矛盾が吠え癖改善を難航させる原因になるため、必ず家族全員で対応方法を話し合い、必要に応じてドッグスクールなどで講習を受けることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか。犬が吠えてしまう原因に合わせて、適切な対応をとることが吠え癖改善の近道です。吠え癖を直すのは根気が入りますが、焦らずじっくり対処していくことで、吠え癖改善そして飼い主と愛犬の信頼関係もより強固なものになるはずです。