言葉が話せない犬たちの本音は態度や行動から読み取って
犬は人間のように言葉が話せないため、行動や仕草、態度、表情などで気持ちを訴えかけていることが多くあります。ボディランゲージと呼ばれる仕草や行動は、代表的なサインとして知られています。
他にも普段は見せないような態度や行動を見せているなど、いつもと違う点が見られる場合は、注意深く観察してみましょう。こうした些細な行動や態度に、愛犬のヘルプサインが隠されているかもしれません。
愛犬がいつもより元気がない原因5選
もしも愛犬がいつもより元気ないと感じた場合、その原因を探り適切な対応をとることが求められます。ここでは、愛犬がいつもより元気がない時に考えられる原因を5つご紹介します。必要に応じて病院で診察してもらいましょう。
1.環境の変化などによるストレス
引っ越しや赤ちゃんが生まれる、子犬が新たにやってきた、家族が独立したなど、環境に変化が訪れるタイミングは、犬にとって非常に大きなストレスを感じやすいと言われています。
環境の変化などで大きなストレスを抱えている場合、気力喪失につながりやすく、飼い主から見て「なんだか最近、元気がない」と思う頻度が増えることがあります。
愛犬がストレスを溜めているようであれば、気を紛らわすために散歩へ連れて行ってあげたり、一緒に遊ぶなどしてコミュニケーションを積極的に取りましょう。
2.飼い主にかまってもらえず寂しさを感じている
飼い主が仕事や育児などで忙しい場合、飼い主にかまってもらえない寂しさが強いストレスになっていることも多いです。大変そうな飼い主に甘えられないという状況によりストレスを抱え込んでしまい、元気がなくなっている可能性があります。
寂しい時、犬はじっと飼い主を見つめていたり、ちょんちょんと前足で突くなどの軽いサインを送ることが多いです。こうしたサインを見逃さず、なるべく手が空いている時には一緒に遊んだりスキンシップを取ったりして、愛犬との時間を毎日短時間でも設けましょう。
3.老化による体力・気力低下
すでに7歳を超えている場合、少しずつ老化が進んでいる可能性も考えられます。目に見えて大きな変化がなくても少しずつ体力や気力が衰えていくため、気がつけば「なんだか元気がない」と感じる日が増えていることも。
老化に伴い、散歩の時間が短くなったり寝ている時間が増えたり、毛艶が悪くなり毛の色が薄くなるなど、他にもさまざまな症状が見られます。
こうした異変が少しずつ見られるようになったら、シニア期に入ったと考え、生活習慣などを見直すきっかけにしましょう。
4.傷や脱臼などの怪我を負っている
同じ箇所を何度も舐めていたり庇うように歩いたりしている場合、その部分に怪我を負っている可能性も疑われます。
切り傷や擦り傷ならばわかりやすいですが、脱臼や骨折は意外とわかりにくいです。そのため、なかなか気づかない飼い主も多く、1日中同じ場所にいることを変に思い病院に連れて行ったところ、脱臼(骨折)していたというケースもあります。痛みを伴いますので、びっこを引いていたり、抱えたり触った時に異変に気付くことが多いでしょう。
犬の足は細いため、ちょっとした高さから飛び降りた衝撃で脱臼してしまうことも多くあります。少しでも異変を感じたら動物病院で検査してもらいましょう。
5.病気の可能性も
元気がない以外にも、食欲がない、下痢や嘔吐、ふらつきといった症状が見られる場合は、なんらかの病気を患っている可能性が疑われます。
夏場であれば、熱中症や熱射病、脱水症状なども疑われるので、少しでも様子がおかしいと感じたら早めに動物病院で診察してもらいましょう。特に下痢と嘔吐が同時に見られる場合は、早急に病院へ連れて行ってください。感染症や消化器疾患、熱中症や脱水症の重症化などが懸念されます。
まとめ
いかがでしたか。愛犬がいつもより元気がないと感じたら、どのような原因で元気がなくなっているか考えてみてください。少しでもいつもと違う様子を見せているならば、病気や怪我の疑いもあるので、かかりつけの動物病院に相談することをお勧めします。