犬の「悲しい表情とは?」
犬の悲しい表情というと、顔のあらゆる部分でさまざまな変化があらわれます。
- 眉毛が下がっている
- うつろな目で上目遣いをする
- 耳が後ろに倒れている
- 口を閉じている
- 飼い主さんをチラチラ見る
という状態です。
明らかに「何かを伝えようとしている」といった表情で、飼い主さんを見てくる子も多いと思います。
犬は表情豊かな動物で、悲しい表情、楽しい表情、ひょうきんな表情などさまざまなものを見せてくれます。その姿に癒され、日々の励みになっている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
今回は「悲しい表情」に着目していきます。愛犬と暮らしていくうえで、その心理にはすぐに気付きたいものです。犬が悲しい表情で飼い主さんを見るのは、どのような心理なのでしょうか?
愛犬が「悲しい表情」で飼い主を見てくる理由
①寂しいから
犬は本当に純粋な動物であるため、自分の気持ちに正直に表情や行動にあらわれます。寂しい気持ちになったら寂しい表情をし、楽しい気持ちになったら楽しい表情をします。
とくに毎日一緒に暮らしている飼い主さんに対してはそうで、飼い主さんの行動に一喜一憂する子も多いと思います。
例えば飼い主さんが出かけたときや、仕事や家事であまり構ってあげられないときなど、ふと愛犬の表情を見ると飼い主さんに向けて悲しい表情をしていませんか?
そのようなときは、「またいなくなっちゃうのか…」「今日はあまり遊んでくれなかったな…」という気持ちになり、悲しい表情で飼い主さんを見るでしょう。
②ヤキモチを妬いているから
例えばドッグランなどで他の犬と遊んだり、散歩中に出会った他の犬と楽しく遊んだりするなど、自分のことを構わずに他の犬と楽しい行動をしている飼い主さんに対して、ヤキモチを妬いています。
ここで注意なのは、ヤキモチを可愛いと思ってしまうことです。
他の犬と楽しく遊んだあとに愛犬の悲しい表情に気付いたとき、「ヤキモチ妬いてるの可愛い」と思うかもしれませんが、犬が悲しい表情をしているということは悲しい気持ちということです。
決して可愛いと思わず、「ごめんね」「たくさん遊ぼうね」と声をかけてあげましょう。
③期待外れなことが起きたから
犬は飼い主さんが日常でよく使う言葉を理解しています。とくに、犬にとって嬉しい言葉である「ごはん」や「おさんぽ」などは、聞くと一気に明るい表情になるでしょう。犬にとってご飯とお散歩の時間は、一日の中での一大イベントです。
しかし、「ごはん」や「おさんぽ」などの嬉しい言葉を聞いて期待したのにも関わらず、それが叶わなかった場合、犬はとてもガッカリしてしまい、悲しい表情になります。
ご飯をあげるときやお散歩に行くとき以外は、なるべくそれらの言葉を愛犬に聞かせないようにすると良いでしょう。
まとめ
犬はもともと集団行動で生活をしていた動物で、人と共生している今もその習性は残っています。一緒に生活を共にする人や動物を家族や仲間と認識し、その行動や気持ち、言葉に敏感に反応します。
犬が悲しい表情をするのは悲しい気持ちであることをしっかりと理解し、愛犬に悲しい表情をさせないようにしましょう。