犬の負担になるシャンプーの仕方
犬は人間よりも皮脂が多く、汚れもつきやすいため、定期的にシャンプーをしなければなりません。
しかし、やり方によっては、シャンプーが犬の負担になってしまう場合もあります。犬の負担になるシャンプーの仕方をご紹介するので、チェックしてみてください。
1.必要以上に頻繁に洗う
犬をシャンプーする頻度は、月に1回~2回が良いとされています。汚れているからといって、毎日のようにシャンプーするのはやめましょう。
洗いすぎると皮脂を取りすぎてしまい、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。シャンプーやドライヤーの刺激、乾燥により皮膚炎を起こすこともあるでしょう。
皮膚病の治療で、獣医から洗うように指示がある場合は除き、犬をシャンプーするのは月に1、2回程度にしてください。
2.人間用のシャンプーで洗う
犬をシャンプーする時には、必ず犬専用のシャンプーを使ってください。
犬の皮膚は人間よりも薄く、デリケートです。PH値も人間は弱酸性ですが、犬の肌はアルカリ性。人間と犬では肌の性質が違うため、犬に人間用のシャンプーを使うと、刺激が強すぎてトラブルを起こすことがあります。
人間には無害な添加物も、犬には悪影響ということもありますので、シャンプーは犬専用のものを使うようにしましょう。
3.シャンプーをすすぎ残す
犬の皮膚トラブルの原因の一つに、シャンプーの「すすぎ残し」があります。
特にすすぎ残しが起こりやすいのは、次の場所です。
- 指の間
- 脇の下
- 内股
シャンプーをすすぎ残してしまうと、犬の皮膚は炎症を起こしてしまいます。指の間までしっかり流すように意識してください。
4.時間をかけすぎる
「シャンプーはしっかり流して!」と前述しましたが、丁寧にやりすぎて時間がかかりすぎるのは、かえって犬の負担になるのでやめましょう。しっかり洗い、すすぎ残しがないよう綺麗に手早く流すことが大切です。
シャンプーにかける時間は、だいたい15分程度を目標に洗ってあげると良いですよ。
犬の正しいシャンプーの仕方
犬をシャンプーする時の正しい方法を、簡単にご紹介します。手順に従って、愛犬のシャンプーにチャレンジしてみてください♪
手順1.ブラッシングする
まずは、犬の毛をブラッシングしましょう。ゴミやもつれを取っておかないと、うまくシャンプーすることができません。
手順2.犬の体を濡らす
シャワーや手桶で、犬の体を濡らしていきます。お湯の温度は、だいたい37度~38度くらい。犬の様子を見ながら調整してください。
濡らす時は、毛の根元までしっかり濡れるように意識しましょう。
顔にシャワーを向けると嫌がる犬が多いので、スポンジや手で優しく濡らしてください。鼻に水が入らないように要注意です。
手順3.シャンプーして洗い流す
犬用シャンプーを泡立てて、犬の体を洗いましょう。
毛というより、地肌をマッサージすることを意識すると、しっかり洗うことができます。指の間もしっかり洗い、顔は目や鼻に気をつけながら洗ってください。
シャンプーができたら、すすぎ残しが無いよう洗い流しましょう。頭から足先へ順番に流していくと、泡が垂れることなく時間が短縮できます。
トリートメントをした後も、しっかり流すことを忘れないでくださいね。シャンプーが終わったら、しっかりドライヤーで乾かしましょう。
まとめ
『犬の負担になるシャンプーの仕方4選』と、『正しいシャンプーのやり方』をご紹介しました。
シャンプーは嫌がる犬も多いと思いますので、少しずつ慣らしていくことが大切です。無理やりシャンプーするのは逆効果になってしまいます。あまりにも嫌がって、家でのシャンプーが大変な場合は、トリミングサロンや動物病院に相談してみましょう。
体力が落ちているシニア犬も、無理してシャンプーする必要はありません。獣医に相談し、ドライシャンプーを利用するなどの方法を取ってください。
できるだけ犬の負担にならないような方法を考えながら、皮膚の健康を保ってあげてくださいね。