犬のウンチの量はどのくらいが良い?
皆さんの愛犬は、どのくらいの量のウンチをするでしょうか?
「犬のウンチは量が少ないほうが良い」「量が少ないのは消化が良い証拠」というのを聞いたことがある飼い主さんは、愛犬のウンチの量が多すぎるかもと不安になっているかもしれませんね。
確かに、犬は植物性たんぱく質よりも、動物性たんぱく質のほうが吸収がしやすい性質があります。穀物や繊維分多いフードを食べている犬は、ウンチの量が多い傾向にあるでしょう。
しかし、「犬のウンチの量は少ないほうが良い」とは一概にいえないのです。
犬のウンチの成分
犬のウンチの成分は『水分が70%(人間は60%)、食べ物の残りカスや食物繊維などが30%、腸粘膜がはがれたものや腸細菌の死骸が数パーセント』と言われています。
犬のウンチは、ほとんどが水分で占められているのがわかりますね。このことから、「ウンチが少ない=含まれる水分が少ない」ということになります。ドライフードよりも、ウェットフードを食べている犬の方がウンチの量が多いことからも、犬のウンチの量には水分量が大きく関わっていることが伺えます。
また、フードに含まれる栄養素は、すべて消化されるわけではありません。消化を助ける食物繊維や、腸内環境を整える乳酸菌は、消化されずにウンチとして排出されます。食物繊維をしっかりとっていると、自然とウンチの量も増えるのです。
ウンチの量が少ないということは「消化吸収がよくされている」と考えられるのと同時に、水分や食物繊維が足りておらず「犬が便秘気味になっている」可能性も考えなくてはいけないのです。
犬のウンチの量はどのくらいがベスト?
前述のとおり、犬のウンチは少なすぎても、多すぎても心配です。
「では具体的にどのくらいの量が良いの?!」という飼い主さんの声が聞こえてきそうですが、結論からいうと「犬のウンチの量はこれくらいが良い」と明確に示すのは難しいといえます。
ウンチの量は、犬のサイズ、与えている食事の量や内容を考えて、不自然な量でないか判断しましょう。判断が難しい場合は、動物病院で相談すると安心ですよ。
犬のウンチからわかる不健康のサイン
犬のウンチは、健康のバロメーターです。普段から愛犬のウンチの状態をチェックし、変化に気付けるようにしておきましょう。
チェックする時は、量だけでなく、次のポイントも確認してください。
- 固さ
- 臭い
- 色
- 形
また、健康的な犬のウンチは次のような特徴があります。チェックする時の参考にしましょう。
- 色は茶色~こげ茶色
- 地面に跡がつかない程度の固さ
- しっとりした質感
- 排便がスムーズにできる
これらの特徴と、普段の愛犬がどんなウンチをしているのかを併せて、判断するようにしてください。
もし犬が不健康になっていれば、ウンチには次のようなサインがあらわれます。
- 下痢
- 固すぎる、量が少ないなど便秘気味
- 形が平べったい
- タール状で色が真っ黒
- 血が混じる
- 排便回数が増える(減る)
これらのサインが出たら、早めに動物病院へ行きましょう。下痢や便秘などは、生活習慣の変化や食事を変えた時など、一時期的に起こる場合もあります。数日経っても改善しない場合は、獣医に相談してください。
ウンチの回数は、一般的に1日に1回~3回程度だといわれています。犬の体質によって差がありますので、普段より回数が増えたり減ったりする場合は注意してくださいね。
まとめ
犬のウンチの量について解説しました。
犬のウンチは、少なければ良いという訳ではありません。体の大きさや、食事の量、与えている栄養などから適切な量であるか判断するようにしてください。
また、量だけでなく、色や形など「トータル的に良いウンチをしているか」を確認しましょう。
愛犬のウンチを毎日チェックして、健康管理に役立てましょう!