犬が草を食べる理由4つ
1.胃腸の不快感
まず、胃腸の不快感を解消したいといった理由が考えられます。食べ過ぎなどで消化不良を起こしてムカムカしているとき、草を食べて吐きだそうとするのです。
葉先がツンツンととがった草を食べて胃を刺激することで、吐いて不快感を解消しようとしていると考えられています。
2.栄養補給
不足している栄養分を補給しようと草を食べる場合もあります。栄養素で不足するものがある場合に、草を食べて補おうとする様です。近年はドッグフードも栄養バランスを考えて作られていますが、エサの量が少ないとお腹がすいてしまい草を食べることもあります。
3.草を食べるのがすき
単純に草を食べるのがすきだから食べていることもあります。ドッグフードとは違う草の味や食感がすきで散歩中におやつ感覚で食べているようです。
草をブチっと噛みちぎるときの感覚が楽しくて遊んでいる場合もあります。
4.ストレス発散
ストレスが溜まっているときにも、犬は草を食べるといわれています。飼い主さんに構ってもらえていなかったり、運動不足や環境の変化などストレスが溜まると草を食べることで解消しようとするのです。
犬に食べさせてはいけない植物
前章では犬が草を食べる理由をご紹介しました。
愛犬が草を食べていても「体調不良やストレスを解消するためなら」と思ってしまいますが、中には犬が食べると危険な植物もあります。
ここでは、愛犬を守るためにも散歩中に犬に食べさせてはいけない危険な植物について把握しておきましょう。
- あさがお
- あじさい
- アロエ
- イチョウ
- オシロイバナ
- キキョウ
- 菊
- シクラメン
- スイセン
- チューリップ
- ツツジ
- パンジー
- ヒイラギ
- ふじ
- ヒヤシンス
- ヒガンバナ
- ユリ
代表的な植物をあげましたが、上記以外にも犬に食べさせると危険な植物は多く存在します。すべてを覚えて避けるよりも、基本的に草を食べさせないようにするのがおすすめです。
また、とくにシニア犬の場合は草をたくさん食べすぎると、うまく消化できず腸に詰まってしまう可能性もあるので注意してください。
犬が上記で挙げたような危険性のある草を食べてしまった場合、嘔吐や下痢、よだれや血便などの症状がみられます。
草を食べてから愛犬の様子がおかしいと感じたら、急いで動物病院で診てもらいましょう。可能であれば、愛犬が食べてしまった草も持っていき獣医師に渡してください。
除草剤・殺虫剤に注意
犬が食べると危険な植物をご紹介しましたが、それ以外は食べさせても大丈夫というわけではありません。除草剤や殺虫剤が撒かれた草は、口にしてしまうと炎症を起こしたり、嘔吐や下痢を引き起こす可能性もあります。
摂取量が多いと場合によっては命の危険もあるので、絶対に食べさせないように注意しましょう。
まとめ
犬が草を食べるのにはさまざまな理由が考えられます。しかし、食べさせてしまうと命の危険に関わるような植物もあるので、犬に安易に草を食べさせるのは危険です。
どうしてもという場合は、確実に薬剤が撒かれていないことがわかっている草だけ食べさせるようにしましょう。
とはいえ、そもそも健康な犬は草を食べることはほぼありません。愛犬が頻繁に草を食べている場合には、ストレスが溜まっていたり体調が悪い可能性もあるので、まずは動物病院に連れていきましょう。