子犬が成長すると毛色が変わる理由とは
メラニン色素が増えるから
子犬の毛色が成長と共に変わる理由は、メラニン色素が増えるからです。基本的には毛色が濃くなります。
とても分かりやすいのがダルメシアンです。生まれたばかりの子犬のほとんどには黒い斑点がありません。全身真っ白で生まれてきます。斑点は生後2週間ほど経つ頃からあらわれるのです。
- ホワイトと聞いて迎えた子犬が成長するとクリームっぽくなった
- クリームと聞いて迎えた子犬がオレンジやブラウンっぽくなった
このような子犬の毛色の変化はよく耳にします。基本的には今よりも毛色が濃くなるかも…と考えておくとよいのではないかと思います。
2.メラニン色素が減るから
子犬の毛色が成長と共に変わる理由は、メラニン色素が減るからです。基本的には毛色が薄くなります。
マズルや顔回りが真っ黒だった子犬が、成犬になる頃には真っ白に変わった!ということがあります。ブラウン×ブラックだった毛色が、ブラウン×ホワイトになるような大きな変化をする子犬もいます。
私の印象ではチワワやポメラニアンに多いように思います。子犬の頃はマズルや顔回りが真っ黒で、成犬になることには黒かった部分がホワイトやクリームやブラウンに変化することがあります。
このような変化があると、血統証明書に表示されている毛色とは異なることがあります。生まれた時の毛色で登録されているためです。
季節の変化でメラニン色素が変わるから
子犬の毛色が成長と共に変わる理由は、季節が変わるとメラニン色素も変わるからです。劇的な変化は見られないかもしれませんが、写真で見比べてみると微妙な変化が見られると思います。
チワワ・ポメラニアン・コーギー・柴犬・ダックスフンドなど、ダブルコートというタイプの犬種に多い毛色の変化です。
春には夏に向けて、秋には冬に向けて換毛期があります。夏の毛と冬の毛では役割や目的が変わるため、毛に含まれるメラニン色素も変わります。そうすると、微妙な毛色の変化が感じられるんです。
我が家の柴犬(っぽい雑種)の場合、冬の毛色は薄く、夏の毛色は濃いという特徴があります。
4.ストレスや病気の可能性
子犬の毛色が成長と共に変わる理由には、ストレスや病気の可能性を考えることができます。
人間にも「ストレスで白髪が…」などとよく言いますが、犬にも同じようにストレスや病気によって毛色の変化があらわれることがあるとされています。
飼い主では判断が難しいですが、子犬にとって必要な栄養素が不足しているのではないか、ということが考えられます。急激な変化があった場合、子犬の体調や精神状態に不安を感じる場合には、獣医師にご相談ください。
5.トリミングまたはグルーミングによる見え方の変化
子犬の毛色が成長と共に変わる理由には、トリミングまたはグルーミングが関わることがあります。
犬の毛は、根本・中間・毛先で色が違うことがあります。我が家のポメラニアンの場合ですが、根本は白・中間はオレンジ・毛先は茶の部分があります。部分によっては中間が黒のところもあります。
トリミングによって毛を短くカットした時、毛先の色がなくなったことで変化を感じることがあるようです。毛先が黒の場合ですと、毛色が薄くなったように感じられるのではないでしょうか。
また、全身をよく見てみると、同じブラウンでも濃いブラウンの部分と薄いブラウンの部分とで分かれていることがあります。
グルーミングによって抜け毛が取り除かれた時、濃いブラウンの部分が減って全身の毛色が薄くなったように感じられることがあるかもしれません。換毛期によく見られると思います。
まとめ
今回は子犬が成長すると毛色が変わる理由について解説しました。
- メラニン色素が増えるから
- メラニン色素が減るから
- 季節の変化でメラニン色素が変わるから
- ストレスや病気の可能性
- トリミングまたはグルーミングによる見え方の変化
子犬だけではなく、成犬・シニア犬・老犬にも毛色の変化は見られ、犬の毛色は一生涯ずっと変わり続けます。
もしも愛犬の健康を心配されるような毛色の急激な変化があった場合には、すぐにかかりつけの獣医師にご相談ください。