犬にすべきではない余計なお世話とは
1.他の犬と仲良くさせようとする
散歩中に出会った犬や友人が連れてきた犬と、無理やり仲良くさせようとするのはやめておきましょう。「友だちができたら楽しいだろうから」と無理に近づけても、犬にとっては余計なお世話になってしまう可能性が高いです。
とくに人見知りな犬や警戒心が強い犬は、いきなり知らない犬に近づけられると強いストレスを感じてしまうので気をつけましょう。
2.疲れていそうなときに抱っこする
疲れていそうなときにすぐに抱っこするのも要注意です。家の中や散歩中など愛犬を抱っこしすぎていると、運動不足になってしまいます。
また飼い主さんに抱っこされることに慣れすぎて、頻繁に抱っこをおねだりしたり自分で歩こうとしなくなる可能性もあります。必要以上に抱っこしすぎないように気をつけましょう。
3.散歩の回数が多い
散歩は犬にとってリフレッシュできる大切な時間ですが、犬のためにと1日に何度も散歩に連れていくのはNGです。
いくら体力があるとはいえ何度も散歩に連れていくと犬も疲れてしまいますし、関節を痛めるなど犬の体にも負担がかかってしまいます。
とくに気温が高く地面の温度も上がっている夏場に、何度も外へ連れていきすぎると熱中症になってしまう可能性もあるので注意が必要です。1日30分、2回を目安にしてください。
4.いやがる方向にも連れていく
散歩中に「新しい道は刺激も多いから!」と犬がいやがっているのに無理に連れて行こうとするのはやめておきましょう。たしかに、いつもとは違うコースを通ることで普段とは違う風景や匂いを感じられて犬にとって刺激になります。
しかし、警戒心や不安感が強い犬はいやがることもあるでしょう。そんなときに、無理に連れていく必要はありません。愛犬がストレスを感じずに楽しめるコースに連れて行ってあげてくださいね。
5.一緒にいるときは常にスキンシップをとる
家にいるときに常に抱っこしたりスキンシップをとっていると、飼い主さんがいないとストレスを感じるようになってしまう可能性があります。飼い主さんと離れると不安を感じ、お留守番中に無駄吠えしたり家具を壊すなど問題行動に発展することもあるので注意が必要です。
「留守番中はさみしい思いをしているだろうから」と一緒にいられるときにはできるだけ構ってあげたくなるかと思います。しかし、あまりに構いすぎていると留守中によりさみしさを感じさせてしまうことになるので、ほどよい距離感を保つよう意識しましょう。
犬との正しい距離感
愛犬のためを思っての行動でも、犬からすると迷惑やストレスを感じる原因になることもあります。また愛犬との距離が近すぎても、飼い主さんに依存してしまい分離不安を引き起こす原因になる可能性もあるので要注意。
犬との信頼関係を構築するには、正しい距離感を意識して接することが大切です。あまり構いすぎたり行動を無理に変えようとするのではなく、愛犬が自分のペースで動けるように適度な距離を保ちましょう。
まとめ
飼い主さんがよかれと思ってやっている行動でも、本記事でご紹介したように犬からすると迷惑な行動もあります。
犬のためを思って行動していることも、一度「本当に愛犬のためになっているのだろうか?」と考えてみてくださいね。正しい距離感をつかんで愛犬との関係をより良いものにしていきましょう。