犬が『飼い主にやめてほしいこと』を知りましょう
愛犬が「やめてほしい」と思うことはやめてあげたい、と考える飼い主さんは多いでしょう。でも犬は「やめて」と、言葉で伝えることができません。言葉の代わりに仕草や行動で「やめて」と伝えてくることもありますが、我慢していることもあるでしょう。
だからこそ、犬がどんなことを「やめてほしい」と考えているのかを知るのは大切なことです。そこで今回は、犬が考えている『飼い主にやめてほしいこと』をご紹介します。
犬が考えている『飼い主にやめてほしいこと』は?
1.夜ふかし
愛犬がいる部屋で夜ふかしをしていませんか?夜遅くまで煌々と明かりがついていたり、テレビがついていたりすると愛犬は安眠できず、睡眠不足になってしまいます。
犬にもぐっすり眠りたい欲求があるので、飼い主さんが日常的に夜ふかしをしているのなら、愛犬は「夜ふかしやめて…」と思っているでしょう。
睡眠不足はストレスや免疫力の低下に繋がるため、愛犬の心身の健康のために夜ふかしはやめて、早寝早起きを習慣にしたいものです。とはいえ仕事の関係などで、どうしても夜遅くまで起きることになってしまう飼い主さんもいるかと思います。
そういう場合は、愛犬を夜ふかしに付き合わせないように、暗く静かな部屋に移動させてあげるといいでしょう。
それが難しいのであれば、照明を暗くしたり、テレビの音量を小さくしたりして、少しでも眠りやすい環境を作ってあげてください。ハウスで寝る愛犬には、クレートやケージの上から布を被せて暗くしてあげると落ち着けるでしょう。
2.一貫性のない接し方
例えば、飼い主さんの気分によって可愛がったり邪険にしたり、昨日は許していたことを今日はダメと言ったりすると、犬は混乱します。このような一貫性のない接し方は、犬がやめてほしいことのひとつです。
飼い主さんも日によって気持ちに浮き沈みがあるとは思いますが、愛犬には一貫した態度で接するように心がけましょう。それが愛犬からの信頼にも繋がります。
3.無理やり他犬にあいさつ
愛犬の散歩中にほかの犬に会うと「ほら、ごあいさつは?」なんて言いながら、愛犬を無理やり相手の犬に近づけようとする飼い主さんがいます。飼い主さんとしては「ほかの犬と仲良くなってほしい」「お友達を作ってあげたい」と思ってのことでしょう。
しかしほかの犬が苦手な犬も少なからずいますし、犬にも相性があるので「あの子は何となく苦手」ということもあります。愛犬はあいさつしたいと思っていないのに、それを無理強いされるのは苦痛で、ストレスになります。当然「やめてほしい」と思うでしょう。
愛犬とほかの犬が出会ったからといって、無理にあいさつさせる必要はありません。トラブルになることもあるので、愛犬や相手の犬が嫌がる様子を見せているときは、近づけないようにしましょう。
4.ずっとベッタリ
昔は番犬として庭や玄関先で飼われていた犬たちですが、今はほとんどの犬が家族の一員として家の中で飼われています。昔と比べて愛犬との距離が近くなった分、コミュニケーションやスキンシップが取りやすくなりました。
もちろん愛犬とのコミュニケーションやスキンシップは必要ですし、大事なことでもあります。だからといって、片時も離れないでいるのも愛犬のストレスになったり、飼い主さんへの依存度が高まったりしてしまいます。
飼い主さんへの依存度が高いと、分離不安(飼い主と離れることに大きな不安やストレスを感じ、問題行動や体調不良を起こす心の病気)になってしまうことも。
犬にもひとりでのんびり休んだり、ひとり遊びをしたりする時間が必要です。ずっとベッタリは、やめてほしいのです。飼い主さんが1日家にいる日でも、愛犬とずっとベッタリで過ごすのは避けて、数時間は愛犬だけでハウスや別の部屋で過ごす時間を作りましょう。
5.食事前の長い『マテ』
愛犬に食事を与えるときに『マテ』をさせる飼い主さんは多いかと思います。そして「オスワリ、マテ。まだよ…まだまだ…ヨシ!」というふうに、長いマテをさせている飼い主さんも少なくないでしょう。
ごはんを目の前にしてなかなか食べさせてもらえないのは『マテ』ではなく『オアズケ』であり、犬にはストレスです。多くの犬たちが「食事前の長い『マテ』はやめてほしい」と考えているでしょう。
食事のたびに長いマテをさせているとごはんへの執着が強くなって、愛犬の食事中に近づいただけで唸ったり噛みついたりするようになることがあります。食事前の興奮を抑えるためにマテをさせるのなら、数秒にとどめましょう。
まとめ
今回は、犬が考えている『飼い主にやめてほしいこと』を5つご紹介しました。
愛犬との生活を振り返ってみて、やってしまっていることはことはありませんでしたか?愛犬がやめてほしいと考えていることをやり続けてしまうと、愛犬のストレスになったり、健康に影響したりすることがあるので注意が必要です。
もしご紹介したことをやってしまっているのなら、今日からでもやめるように努めていきましょう。