強い信頼関係が分離不安症を解消させる
分離不安症とは
人間の幼児は母親の姿が見えないと寂しくて不安になります。
これは子犬も同じです。
飼い主と離れる事により極度の不安に陥る症状を言います。
この症状は室内犬に多く見られ、飼い主に対する依存度が高ければ高いほど掛かり易いと言われています。
人間の幼児は、待てば母親が必ず戻って来ると言う事が学習出来ますので乗り越えられますが、犬は自力で乗り越える事が出来ません。
そのため人間が解消させて上げなくてはなりません。
しかもストレスを溜めさせない様にしなくてはいけません。
犬の分離不安を解消させるには、獣医師や訓練士にお願いすれば解消できます。
しかし、それにはお金が掛かりますよね?
お金を掛けずに治そうとしたら、飼い主自身が解消させてやらなければなりません。
しかも愛犬にストレスを与えず無理のない方法で行う事が大切です。
では、その分離不安症とはどの様なものなのでしょうか。
原因
- パピー時代から飼い主と一緒にいる環境で育てられた。(我が家の場合、正にこのケースが当てはまります)
- 単独飼育されている。
- 留守番の度合いが頻繁であり時間が長い。
- 精神的に成熟していない。
症状
- 留守番時にトイレシーツをビリビリに破く。
- 家具などを噛んで傷をつける
- 吠えたり遠吠えしたりする。
- 自分のトイレ以外でわざと排泄する。
- 自分の身体を噛んで傷つける(尻尾や肉球)
私は愛犬を密着度の高い飼育をしていましたので、それが原因で分離不安症になってしまったものと思われます。
私が外出する際に遠吠えしたり、留守番中にトイレシーツをビリビリに破いたり、おまけに自分のトイレ以外でわざとオシッコをしたりして、私を困らせたものです。
『何とかしなければいけないなぁ』と考えネットで調べてみました。
解消方法
プロに頼むとお金が掛かりそうなので、ネットを参考にしながらトレーニングを試みたのですが、あまりにもする事が多過ぎるため、途中から訳が分からなくなってしまいました。
『もう我流でやるしかないな』と思い、愛犬の性格を考えながら相手の身になって順次実施して行きました。
それは、この様な方法です。
飼い主と愛犬との会話用言葉を作りトレーニングする
言葉は何でも良いのです。
留守番だと分からせるために、こんな言葉を愛犬に話し掛けました。
ステップ1
①【パパお出かけ】パパお出かけと言い、身支度して愛犬に外出する事を理解させる。
②【直ぐ帰る】直ぐ帰ると言い、玄関ドアーを開け一端外に出て直ぐ部屋に戻る。
③【ただいまー】帰宅したら『ただいまー』声を掛け、戻った事を分からせて安心させる。
これを毎日数回、理解するまで繰り返す。
ステップ2
ステップ1が出来る様になったら、次のステップとして外に出ている時間を5分程度にして毎日1~2回実施する。
こうして同じ動作を繰り返せば犬は学習して、待てば必ず飼い主が返って来ると理解する様になります。
例え5分でも待てるようになったら、たくさん褒めて(褒め方はどんな方法でも良い)上げましょう。
ステップ3
5分待てるようになったらショート外出をしてみましょう。
30分程度の外出をして様子を見ます。
その際、現状に近い状態で外出しましょう。
飼い主の匂いのついた物や一番好きな玩具、おやつ等を愛犬の目の前に置いて外出します。
これは愛犬にストレスを溜めさせないための手段として行います。
私の場合、自分の部屋着を床に置き、更にテレビを付けっ放しにして外出します。
最近は留守番中に私の服の上でしばしば寝ているようです。
帰宅してみると服に温もりを感じます。
『私の服の上で寝ていたんだなぁ』と思うと、ますます愛犬が愛おしくなります。
また、外が見える様に窓のカーテンも開いておきます。
これを外出する時に必ず実施します。
家の愛犬は窓から外を眺めるのが好きですので、気を紛わせると言う意味で行っています。
外出から戻ったら
外出から戻ったら声を掛け、先ずは褒めて上げましょう。
そして抱きしめて上げて下さい。
私は『ただいまー、偉いぞ』と言いながら、愛犬の身体のあちらこちらを撫でて、最後に思い切り抱きしめて上げます。
ここまで来たら貴方の愛犬は、たぶん問題行動は無くなり分離不安症は解消しているはずです。
まとめ
分離不安症の解消は、愛犬をどれだけ深く愛しているかだと思います。
ご意見は賛否両論あると思いますが、飼い主との【強い信頼関係】が築けていたら、プロの手など借りなくても必ず治す事ができると私は信じています。
焦らずゆっくりと愛犬の事を考えながらトレーニングして上げて下さい。
愛する我が子のために・・・