シニア犬を生き生きさせる秘訣
1.健康管理のために動物病院へ行くこと
シニア犬を生き生きさせる秘訣は、健康管理のために動物病院へ行くことです。
若い時は怪我をしたから、具合が悪くなったから、病気をしたからなど、愛犬の調子が悪くなってから病院へ行っていましたよね。治癒力も高いでしょうし、体力を回復させる力もあるでしょうから、すぐに良くなっていたと思います。
シニアになってからは、怪我や病気の早期発見と治療のために、何もなくても診てもらうことが大事になります。症状が出てからでは遅い、ということが多くなるからです。治療にも時間がかかるようになります。体力的な問題から適切な治療や手術を受けられないこともあります。重症化するまで症状が出てくれないことだってあります。
もしも獣医さんから「気になる」と言われている症状や病気があるのであれば、半年に1回の定期健診をおすすめします。頻度はかかりつけの獣医さんにご相談ください。
とくにおすすめしたいのは、夏の終わり・冬の終わり・季節の変わり目などです。夏は暑さだけでも体力を奪われますし、夏バテや冷房による冷えもあります。冬には冷えによって関節や内臓への負担が大きくなることがあります。季節の変わり目には体調を悪くしやすいです。
シニア犬を生き生きさせるためには、どこか悪いから動物病院へ行くのではなく、「どこにも悪いところはない」ということを再度確認するために動物病院へ行くと良いのではないかと思います。
2.ストレスを与えないこと
シニア犬を生き生きさせる秘訣は、ストレスを与えないことです。
シニアになると、余計な心配をしてしまうことがありますよね。「寝てばかりいるから運動をさせなければ!」と思うかもしれません。「室内で過ごしてばかりいるから外に連れ出さなければ!」と思うかもしれません。
「お留守番ばかりで可哀想だからたくさん構ってあげなければ!」と思うこともあるのではないでしょうか。では、犬の気持ちはどうでしょう。飼い主による過度な関心や愛情がストレスになってしまうこともあるのではないでしょうか。
シニアになると、若いころのように機敏に動けなくなってきます。若い時は飼い主の帰宅を大興奮で出迎えていた犬も控えめになります。しっぽをパタパタ振ってはいるものの、寝転がったままで迎えてくれることもあります。
高齢になると耳の聞こえが悪くなってしまい、今までは聞こえていた音が聞き辛く、飼主の帰宅に気付かないことも増えてしまいます。
3.刺激を与えること
シニア犬を生き生きさせる秘訣は、刺激を与えることです。
軽めのお散歩でOKです。近所を1周するだけでもよいですし、公園でウロウロと歩き回るだけでもよいです。
この時、地面のニオイを嗅がせてあげてください。犬はニオイを嗅ぐことでよい刺激を受けます。犬の本能としての行為だからです。ただ刺激を受けるだけではなく、ストレスの発散にもなります。
犬同士の交流もよい刺激になります。同じ年齢くらいのシニア犬同士であるとお付き合いしやすいのではないでしょうか。
シニア犬になると若くてやんちゃな犬を避けるようになってしまうこともありますが、温厚で優しく物静かなタイプの若い犬であれば、一緒に歩いたり遊んだりすることができるのではないかと思います。
4.おやつの時間を楽しむこと
シニア犬を生き生きさせる秘訣は、おやつの時間を楽しむことです。
活動量が減ってしまったシニア犬にも思わず興奮してしまう時間があります。それがおやつの時間です。
いつも寝てばかりなのに、おやつの時間になると生き生きとすることがありますよね。
お散歩や運動をする体力は減ってしまうかもしれませんが、1日の中で何かひとつでも興奮するほど楽しみになるような時間があるとよいのではないかと思います。
「食欲は減ってもおやつは食べたい!」「ごはんは食べきれなかったけどおやつは食べられる!」なんてシニア犬が少なくないですよね。犬にとってもおやつの時間は大事なのです♪
まとめ
シニア犬を生き生きさせる秘訣を4つ解説しました。
- 健康管理のために動物病院へ行くこと
- ストレスを与えないこと
- 刺激を与えること
- おやつの時間を楽しむこと
シニア犬の生き生きとした暮らしは、健康寿命にも長生きにも繋がっていると思います。
特別な何かをしてあげることよりも、平凡でも小さな何かを長く続けてあげることが大切なのではないでしょうか。