愛犬があなたに寄り添ってくる『5つの理由』
犬は飼い主にくっついたり寄り添ったりすることが多くあります。さまざまな理由が考えられますが、実際、なぜ犬は飼い主に寄り添ってくるのでしょうか。愛犬が皆さんに寄り添ってくる主な理由を5つ紹介します。
1.寄り添うことでお互いに守り合おうとしている
犬は野生動物として暮らしていた頃、多くの犬と群れになり、お互いに助け合って生きていたと考えられています。敵が来ないよう交代で見張ったり、食料を探したりすることで守り合っていたのです。
その頃の習性が今も強く残っているため、現代の仲間であり自分の信頼できるリーダー的存在でもある飼い主に寄り添うことで、お互いに不安なことや恐怖を感じることから守り合おうとしているのでは、と考えられています。
特にお尻をくっつけるようにして隣に座っている時は、「僕はこっちを見ているから、あなたは別の方向をお願いね」という意味があります。飼い主さんのことを信頼し、そして自分も助けになりたいと思っているのでしょう。
2.寄り添うことで安心したいから
飼い主の存在は、犬にとってさまざまです。母親のような存在でもあり、信頼できるリーダー的存在でもあり、そして守るべき存在でもあります。
中でも、犬にとって一緒にいると安心できる母親のような存在と信頼できるリーダー的存在の要素は強く、寄り添うことで安心できると感じている犬は多くいるようです。
そのため、「眠るときは飼い主さんの横で」「なんだか不安だから飼い主さんのところに行こう」と寄り添ってくる犬は少なくありません。
3.甘えたいから
犬にとって飼い主は自分の寂しさを解消してくれる存在です。元々社交性の高い犬たちは仲間である家族はもちろん、人と触れ合うことを好む傾向が強く、「甘えたい」という単純な理由で寄り添うことも多くあります。
どこか甘えるようにぐいぐいと鼻先を腕の中に突っ込んでみたり、飼い主さんの膝の上に顔を乗せて上目遣いで見つめてきたりすることはありませんか。
寄り添いながらこうした仕草を見せるときは、「甘えたい」「かまってほしい」という気持ちが含まれています。手が空いている時は、ぜひ愛犬との時間を作ってあげましょう。
4.飼い主と常に一緒にいたいから
犬の中には「片時も飼い主さんと離れたくない」と考えている子もいます。元々集団行動をしていた頃の名残と言われており、仲間と一緒に過ごすことが犬にとっては当たり前だからです。
そのため飼い主さんに寄り添う行為は、常に飼い主の隣にいることで同じ時間を共有するためでもあります。また、飼い主さんがどこかへ行こうとするときは、すぐに行動できるように準備するため、という理由を持つ子もいるでしょう。
しかし、あまりにも飼い主から離れようとしない、離れると問題行動を起こすという場合は、分離不安を発症している恐れがあります。ストレスの大きな原因にもなるので、早めに改善策をとりましょう。
5.飼い主が不安そうな顔をしていたから
犬は人の表情を見て、その人の感情を読み取る能力に長けていると言われています。実際に世界中でさまざまな実験が行われており、その多くの実験で「犬は人の感情を表情からも読み取っている」ということがわかっているのです。
大切な飼い主が不安そうな表情をしていたり、どこか落ち着きのない様子を見せていたりすると、感情豊かで愛情深い犬たちは心配になったり不安を覚えたりします。
飼い主さんを落ち着かせたい、どうにかして元気で明るい飼い主さんに戻ってほしいという思いから、そっと寄り添ってくれる犬も多くいるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬が飼い主に寄り添ってくる理由はさまざまですが、どの理由も飼い主に対して深い愛情や信頼感を持っていることがわかります。愛犬が寄り添ってきたときは、ぜひ撫でたり声をかけたりと愛情を注いであげてくださいね!