まだまだ油断できない屋外の危険な虫たち
7月頃になると、毎年多くの虫たちが活発に活動し始めます。9月に入ると少しずつ落ち着いてきますが、まだまだ油断は禁物です。
中には散歩中に虫に刺されてしまい、重症化してしまうケースもあります。最悪の場合、刺された虫や症状によっては命に関わる危険性もあるので、虫刺されには注意が必要です。
日頃から愛犬が虫に刺されないよう予防法を実践したり、あらかじめ予防薬を摂取したりするなど必要な対策を行いましょう。
犬が刺されると死に至る『危険な虫』3選
では、犬が刺されると死に至る危険性のある虫には、どのような虫が当てはまるのでしょうか。ここでは、犬にとって『危険な虫』を紹介します。
1.蚊
夏になると多く見かけることのある『蚊』も実は犬にとって危険な虫の1つです。
蚊が媒介する感染症の1つに『フィラリア症』という感染症があります。蚊の体内にいるフィラリア子虫が吸血する際に犬の体内に侵入します。侵入したフィラリアは成長しながら最終的に心臓に寄生し、様々な症状を引き起こします。成虫になったオス・メスのフィラリアよりミクロフィラリアが生まれ、やがて様々な症状が見られるようになります。元気消失、咳、腹水貯留、呼吸困難などの症状が起こり突然死を起こす場合もあります。
2.ハチ
人間にとっても怖いハチですが、犬も例外ではありません。犬の中には、ハチを見つけて追いかけたりくわえたりしようとする子もいるため、その行動にハチが警戒し、攻撃されてしまうケースがあります。刺された部位の周辺が腫れあがり、呼吸困難になることもあります。
命に関わる危険性があると言われる理由は、人間と同様で犬によってはアナフィラキシーショックを起こしてしまう可能性があるからです。
アナフィラキシーショックは1回目にハチに刺された時に抗体ができ、2回目以降、ハチに刺されてしまった際、体が毒を排除しようと急激な反応を起こすことが原因だとされています。
応急処置方法として、カードの端などで針を抜いたり刺された場所を流水で毒を絞り出すように洗い流すという方法があります。早急に動物病院で適切な処置を受けましょう。
3.ダニ(マダニ)
草むらなどに多く生息しているマダニは、犬に寄生し吸血します。大量に吸血されることで貧血症状を引き起こす危険性があります。
また、マダニに吸血された際、バベシア原虫が体内に侵入し、重度の貧血を引き起こす『犬バベシア症』を発症する恐れがあります。
重度の貧血、発熱、黄疸などの症状が現れ、最悪の場合、死に至る危険性もある病気です。ダニに寄生されないように定期的に予防薬を投与することが大切です。皮膚につけるものや、内服薬がありますので使いやすいものを選びましょう。
虫刺されから愛犬を守るためにやるべき予防法
愛犬を虫刺されによる症状から守るためには、まず寄生虫にあわせた予防薬を投与することが大切です。ノミダニ駆除薬は食べられるおやつタイプも販売されているので、定期的に投与することで発症を予防することが可能です。
フィラリア予防薬も様々なタイプが販売されています。首元に垂らすだけのタイプやおやつタイプ、注射など色々あるので、愛犬に合った予防薬を選んでみましょう。
予防薬を投与した上で犬用の虫除けグッズを活用したり、草むらには近づかないようにしたり意識すると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか。暖かい時期は虫も活発になります。散歩中に虫に刺されてしまい、症状が重症化してしまう危険を回避するためにも、定期的に予防薬を投与したり、散歩中に虫除け対策を実践したりして愛犬を守りましょう。