老犬と子犬は一緒に飼っても大丈夫?
私がこれまで4匹の犬と暮らしてきた中では「老犬と子犬を一緒に飼っても大丈夫!」です。
私とは逆に、「老犬と子犬を一緒に飼うのは大変だからやめた方がいい!」と感じた飼い主さんもいらっしゃると思います。「子犬を迎えるのは先住犬が亡くなった後でもいいのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
老犬と子犬、年齢の離れた犬を多頭飼いする際のポイントを解説しますので、新しく家族に迎えたい犬がいるという時の参考にしていただけると嬉しいです。
年齢の離れた犬を多頭飼いする際のポイント
年齢の離れた犬を多頭飼いする時、老犬が先住で、後から子犬を迎えるという場合がほとんどですよね。
稀ではありますが、まだ1歳に満たない幼い犬がいて、事情を抱えた老犬を里親として迎えたいという場合もあるのではないでしょうか。
これから解説する多頭飼いのポイントは、どちらにも有効です。
老犬は犬好きですか?
若い頃は犬好きだったけど、老犬になってからは他の犬を拒否するようになった、なんてことがあります。
もともと犬好きではない場合、縄張りである自分の家に他の犬がやってきたらどうでしょう。ストレスを抱えることになりますし、拒否された子犬は寂しい思いをしますよね。
今でも犬好きだよ♡という場合には、子犬を迎えるチャンスがあると思います。
老犬は若い犬と遊ぶことが好きですか?
家ではおもちゃ遊びさえしなくなった、という老犬が多いですよね。しかし、外に出て他の若い犬に会うと急に元気になる、なんてことがあります。
ドッグランへ行くと若い犬と追いかけっこをしたり、友達の若い犬と会うとおもちゃの引っ張り合いをしたり、他に犬がいると遊ぶのが楽しくなることがあるのです。
老犬になって活動量が減ったことを気にする場合、子犬がやってくることで活動量が増えたり、健康的になったり、健康寿命を延ばすきっかけにもなるのではないでしょうか。
子育てと介護は重ならない方がいい
子犬のお世話って本当に大変ですよね。トイレトレーニングを終えるまでは、今トイレを掃除したばかりなのに他の場所で粗相をしてしまって、その粗相を後始末していたらまた他の場所で…なんてこともあります。
しつけを終えるまでは、いつどこで何をするか分かりませんし、寂しくて夜鳴きをすることもあります。目が離せなくて付きっきりでお世話をする日もあると思います。
子犬の子育てと老犬の介護が重なると本当に大変です。夜もなかなか眠れなくなりますし、体力的にもつらいです。
年齢が離れている場合、子犬がしっかり成長した後で老犬の介護が必要になるくらいの年の差だと多頭飼いしやすいと思います。
万が一の備えをできるかどうか
病気・事故・災害などで自分(飼い主)が亡くなってしまった時のことを考え、愛犬たちのための備えができるでしょうか。
子犬や若い犬は里親が見つかりやすいですが、老犬は難しいです。万が一の時の預け先などの備えがない場合、子犬でも老犬でもすぐに殺処分になってしまう可能性があります。
多頭飼いに限ったことではありませんが、万が一の時の備えは絶対に必要です。
まとめ
飼い主としては「老犬と子犬を一緒に飼っても大丈夫!」かもしれませんが、最も大事なのは先住犬にとって「新しく犬を家族に迎えても大丈夫かどうか」です。トライアル期間は絶対に設けた方がいいと思います。
私は1匹目が亡くなり、2匹目が14歳の時、生後7カ月の子犬と、1歳~2歳くらいの保護犬を新しく家族に迎えました。驚いたのは、あまり犬が好きではなかった14歳の老犬が、子犬と保護犬のしつけをしてくれたことです。
悪いことをしようとする子犬を厳しく叱ったり、人や犬を恐れて散歩に行くことに怯える保護犬と一緒に歩いて他の人や犬から守ってくれたり、あまり犬好きではない老犬とは思えない行動をしてくれました。
実際に老犬と子犬を合わせてみると、人が思ってもみない反応を見せることがあります。慎重に迎える必要はあると思いますが、それほど深く心配する必要はないかもしれません。