犬に人間用の野菜ジュースを飲ませてはいけない理由
コップ1杯でたくさんの栄養が摂れる野菜ジュースを、なぜ犬に飲ませるのはダメなのでしょうか?
ポイントは「人間用」の野菜ジュースだという点です。市販の野菜ジュースを犬に飲ませたいと考える人は、NGな理由をぜひ知ってください。
犬が食べてはいけない野菜が入っている可能性があるから
市販の野菜ジュースは人間用なので、犬が食べてはいけないネギ類や野菜が入っている可能性があります。美味しそうな香りに誘われて犬が欲しがるかもしれませんが、あくまでも人間用なので犬に与えるのは危険です。
内容によっては、犬が口にしても安全な野菜や果物ばかりの野菜ジュースもあります。ですが、本当に安全なのか不明な場合もあるので、市販の野菜ジュースは原則的に犬に与えない方がいいでしょう。
糖分や塩分の摂りすぎになりやすい
一般的な野菜ジュースは砂糖や塩で味付けがされています。これを犬が飲むと糖分と塩分の過剰接種につながりやすく、かえって健康を害してしまう可能性があるので注意が必要です。
たとえ無添加の野菜ジュースであっても甘味が強い野菜を材料にしていれば、糖分過多が避けられません。人間のジュースばかり飲んで虫歯になってしまった犬の例もあるので、やはり与えない方が賢明です。
ドッグフードにも塩分が含まれているため、1日の栄養バランスが崩れる可能性もあります。
アレルギーを引き起こす不安がある
野菜ジュースを飲んでアレルギー反応を起こす犬もいます。複数の材料を使用する野菜ジュースは、その犬にとって口にしたことがない成分ばかりである可能性があるので注意しなければなりません。
犬がアレルギーを起こしやすい野菜は次のような内容です。
- トマト
- にんじん
- きゅうり
- セロリ
- ピーマンなど
どれも野菜ジュースに多く使われるものばかりです。アレルギーは急に発症するケースもあり、体を痒がったり赤みが出るなどの症状がよくあります。
何に対してアレルギー反応を起こすのかは、個々で異なります。今現在、アレルギーの症状がないからと言って、アレルギー反応を起こさないとは限りません。ほかに含まれている原材料にも注目し、はじめて飲ませるときには少量から始めましょう。
犬に野菜を与える際の注意点
犬に人間用の野菜ジュースを与えるのはNGですが、野菜自体がダメという訳ではありません。水分やビタミン補給など、犬の健康維持に役立ちます。ただし、犬に野菜を与える際の注意点を押さえておくことが大切です!
犬が食べてもいいおすすめ野菜を選ぶ
- さつまいも
- キャベツ
- かぼちゃ
- にんじん
- トマト
これらの野菜は栄養価が高く、ドッグフードのトッピングやおやつにもなります。犬が食べてはいけない野菜であるネギ類・なす・ニラ・ごぼう・にんにく・アボガドは避けてください。
野菜の食べさせ方に気をつける
- 初めての野菜はひと口与えて様子を見る
- しっかり茹でる
- 犬の口に合うサイズにカットする
- 調味料を使わない
- 与えすぎない
- 子犬や老犬の場合はすり潰す
キャベツやきゅうりは生で与えることができますが、与えすぎると下痢をすることがあります。そのほかの野菜はしっかり茹でてアクを抜き、犬が丸呑みをしても喉に詰まらせないような大きさにカットしてください。
フライパンでしっかり焼いた野菜チップスも犬は喜びます。この時、味付けはしないで食べさせてくださいね。
歯が生えた子犬から野菜は与えることができます。子犬や老犬は柔らかいペースト状にしたり、スープにして与えてもいいでしょう。もしアレルギー反応のような症状を起こした場合はすみやかに動物病院を受診してください。
まとめ
人間が美味しく飲める野菜ジュースが犬の健康を害することがあります。市販の野菜ジュースはあくまでも人間用なので、犬には別の方法で与えましょう。
犬の年齢に合った野菜の与え方を守って、大切な愛犬の健康につなげてくださいね。