1.好きなものを好きなだけ食べさせる
おいしいものを食べているときのわんこは本当に幸せそうですよね。それだけに「さあさあ、好きなだけ食べて!」とモリモリ食べさせてあげたくなってしまうかもしれませんが、ちょっと待って。
わんこは野生の頃の名残で与えられれば与えられただけ食べてしまうので、自分で食事量をコントロールすることができません。好きなものを好きなだけ食べる生活が続いていればどうなるか…、その顛末は簡単に想像できますね。
そう、肥満です。肥満が万病の元となるのはわんこも人間も同じ。結果として愛犬の寿命を縮めかねないのです。
ここぞというときにスペシャルなごちそうを
わんこへの愛情表現として食べものを用いること自体は間違ったアプローチではありません。それどころかむしろ、わんこに最も伝わりやすい愛情表現かもしれません。
ですがそれは毎日繰り返すべきではなく、何か特別なごほうびや誕生日、クリスマスなどのイベントごとの際にスペシャルなごちそうを与えるくらいに留めましょう。
2.ワガママに何でも応える
かわいい愛犬には不自由をさせたくないと思うあまり、ワガママに何でも応えてしまっていませんか?
ごはんが食べたい、散歩に行きたい、おもちゃで遊びたいなど、わんこの要求を簡単に飲んでしまっているとわんこは「自分の要求は必ず通るもの!」と勘違いしてしまい、傍若無人なワガママわんこになってしまいます。
特に何かをしてほしいときに吠えて自己主張する「要求吠え」はエスカレートすると歯止めが効かなくなり、ご近所への騒音トラブルにも発展しかねません。
要求には屈しない
わんこが要求してきたときには「無視」が基本です。吠えても意味がないということがわかれば、わんこは自然と要求しなくなります。
「うるさい!」「だめだよ!」などと声をかけたり目線を向けたりすると「かまってもらえた」と勘違いしてしまう場合もあるので、とにかく無反応を貫きましょう。かわいい愛犬を無視するのは非常に辛いですが、それも愛犬のためなのです。
3.いつでもどこでも一緒に行動する
甘えん坊のわんこに後追いされたりすると「この子はわたしがいないとダメなんだ!」と母性本能を刺激されて、いつでもどこでも一緒にいてあげたくなってしまいますよね。
ですがあまりに愛犬との距離が近すぎるのは問題。今の日本社会では愛犬と一緒にいたくてもいられない場面というのが少なからずあります。
そんなときに「飼い主さんがいないとダメ」なわんこになってしまっていると、良い子でお留守番をすることができずに無駄吠えや破壊行動などの問題を起こしてしまうばかりか、嘔吐や下痢といった身体症状が現れる場合もあるのです。
適度な距離感を保って
前述したように飼い主さんと離れることができない状況を「分離不安」と呼び、近年問題となっています。わんこの室内飼いが一般的となり、「ペットではなく家族」という意識が浸透した副作用といえるかもしれません。
わんこは「家族」ですが、「犬」であることに変わりありません。わんことは付かず離れずの適度な距離感を保つことも大切です。
4.クレートやケージに入れない
クレートやケージに慣れていないと、わんこは嫌がって鳴くものです。愛犬に窮屈で不自由な思いをさせるのは辛いですが、クレートやケージの使用をあきらめてしまうのはNG。
やむをえずペットホテルに預けることになった場合や、災害などで避難所生活を余儀なくされてしまった場合など、愛犬がクレートに入っていることができれば助かる場面は多々あります。
逆にクレートにおとなしく入っていられないとなると、ホテルで体調を崩してしまったり、災害時に一緒に避難することができなくなってしまったりと不幸な結果になりかねません。
もしものためのクレートトレーニングを
先にご紹介した「適度な距離感」のためにもクレートやケージは活躍してくれますし、何よりいざというときに役に立ちます。クレートに慣れさせる「クレートトレーニング」は早めに済ませることがベストです。
わんこは穴蔵暮らしをしていた本能から、そもそも少し窮屈な場所にいると落ち着くもの。クレートを落ち着ける場所と認識できれば最高です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?こうして列挙してみるとわかるように「愛犬が喜ぶことだけをする」「愛犬が嫌がることをしない」のが愛情だと勘違いしていると、本当の意味で愛犬のためにはなりません。
愛情を持っているからこそ時に厳しく時に優しく、愛犬のことを考えて接しなければならないのです。