犬の体調不良…様子見?それとも病院へ行くべき?
「愛犬がいつもと少し様子が違う」と異変を感じた場合、多くの飼い主は体調不良や病気などを心配すると思います。
少し元気がない、食欲がない、下痢っぽいなどの軽い症状であれば、1日様子を見て、長引くようであれば病院へ連れて行くケースが多いでしょう。
しかし中には緊急性が高く、すぐに適切な処置をしなければ命の危険性や後遺症が残る可能性のある病気を発症しているケースもあります。その違いをしっかり見極めて、適切な対応をとりましょう。
犬が見せたら危険な『病気の症状』5選
ここで紹介する症状が見られた場合、何らかの重い病気を発症していたり、緊急性の高い症状である可能性が疑われます。すぐに動物病院へ連れて行き、診察や検査、必要に応じて処置を行ってもらいましょう。
1.痙攣している
痙攣が見られた場合、てんかんや神経系の異常さらに中毒症状などの疑いがあります。痙攣を起こしているときは無理に触らず、痙攣が治ってから動物病院へ連れて行きましょう。
もしも1分以上痙攣が治らない場合は、かかりつけの動物病院に電話で連絡し、どのように対応するべきか指示を仰いでください。放置してしまうと脳に深刻なダメージを与え、後遺症を残してしまう恐れがあります。
2.ぐったりしていて元気がない
疲れた時にぐったりとした様子を見せる犬は多くいますが、朝から長時間ぐったりと同じ場所から動かない、食事もあまり摂らないといった様子が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
元気消失、食欲不振といった症状は、多くの病気に見られる症状の1つです。意識が低下している恐れもあり、この場合は心臓疾患や脳疾患、神経疾患、中毒症状などの症状が疑われます。
早急に動物病院へ連れて行き必要な診察や検査、治療を受けましょう。
3.お腹がいつも以上に膨らんでいる
「急にお腹がいつも以上に膨らんでいる気がする」と感じた場合は、とても危険な症状です。
特に大型犬が発症しやすい「胃拡張・捻転症候群」が疑われます。この病気は、何らかの原因で胃がねじれてしまい、胃内でガスが発生します。発見が遅れると短時間でショック死してしまう危険性が非常に高い病気なので、少しでもおかしいと感じたら、かかりつけの動物病院へ連れて行きましょう。
4.呼吸が荒く湿ったような咳をしている
激しい運動をしたわけでもないのに明らかに呼吸が荒く速い、同時に湿ったようが「ガッガッ」という咳をしている場合は、呼吸器系の病気や心臓疾患などが疑われます。
また、電気コードをなどをいたずらした後に呼吸が荒くなっている場合は、感電している恐れもあり、肺水腫などの危険性もあります。非常に危険なので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。
5.フラフラと覚束ない足取りを見せる
どこか意識が低下しているようなフラフラと覚束ない足取りを見せている時にも要注意です。このような症状は、慢性的な疾患が重症化した際に見られることが多く、慢性腎不全や肝不全、脳疾患などで見られることがあります。
また、先ほど紹介した胃捻転の症状としても見られることがあるので、同時にお腹が膨らんでいないかどうかも確認しておくべきでしょう。
まとめ
いかがでしたか。「少し下痢っぽい」「なんだか食欲がない」といった症状であれば、1~2日、様子見することはよくあります。しかし、今回紹介したような症状が見られた場合は、命に関わる危険性があります。すぐに動物病院へ連れて行き、診察や検査、処置を受けましょう。