犬が人に触られることで得られる効果
1.早く人慣れできる
犬にとって触られるメリットは「早く人慣れできる」ということです。
人間社会で安全に幸せに生きていくためには欠かせないことですよね。お散歩に行く、トリミングに行く、動物病院に行くなどの時にも人慣れしていなければなりません。
私がよく犬用品のお買い物に行くペットショップでは、スタッフさんから「よかったら抱っこしてもらえませんか?」と声をかけられます。生体販売されている子犬たちのことです。「抱っこしてもらうことで人慣れできますので」とのことでした。
子犬たちは毎日のように色んなスタッフさんからお世話を受けていると思うのですが、見知らぬ人との触れ合いも確かに大事ですよね。新しい家族に迎えられた時、人間社会や暮らす環境にも早く慣れることができるのではないでしょうか。
我が家のポメラニアンは生まれてから7カ月もペットショップでお世話になったからなのか、初対面の人にも「抱っこして~♡」とおねだり上手です。
2.触診による健康チェックができる
犬にとって触られるメリットは「触診による健康チェックができる」ということです。
こんな話を聞いたことはありませんか?
『(トリミング中に手の指の間にしこりが見つかったとトリマーさんから言われて…)かかりつけの動物病院へ駆け込んだところ、腫瘍だった。病理検査で悪性の腫瘍(ガン)だと分かった。初期段階での早期発見だった。』
愛犬の手って毎日のように目にしていますよね。お散歩の後、洗ったり拭いたり、毎日のように触っていますよね。それでも飼い主には気づけないこともあるようです。
しこりやイボや腫瘍は全身にできます。飼い主にも触診による健康チェックはできます。愛犬の全身どこでも触ることができるようにしておきたいですよね。
3.スキンシップで幸せになれる
犬にとって触られるメリットは「スキンシップで幸せになれる」ということです。
これは犬にだけ得られる効果ではありません。飼い主にはもちろん、他人にも得られる効果です。
犬と触れ合うことでオキシトシンというホルモンの分泌が促進されます。このホルモンは「幸せホルモン」とも呼ばれています。
- 幸せな気分になれる
- 集中力が高まる
- 学習意欲が高まる
- ポジティブになれる
このような効果を期待することができますが、犬にとっても人にとっても嬉しいメリットばかりですよね。
集中力や学習意欲の高まりは、犬のしつけにも役立てられると思います。愛犬とスキンシップをしてからトレーニングを始めてみてください。
愛犬がストレスを抱えている時は優しく触ってあげてください。飼い主が精神的・肉体的に苦しい思いをしている時にも愛犬に優しく触れてみてください、スーッと気持ちが楽になるのではないでしょうか。
4.トリミングや診察や治療がしやすくなる
犬にとって触られるメリットは「トリミングや診察や治療がしやすくなる」ということです。
犬の安全と健康を守り続けるために欠かせない要素ですよね。子犬や成犬や老犬に関わらず、家族に迎えたその日から、人に触られることに慣れるための練習を始めなければなりません。
飼い主以外の人にも触られることを許せる犬でなければならないからです。トリミングは飼い主にも可能かもしれませんが、怪我や病気の診察や治療はできないですよね。手術となったら、それは獣医師でなければ不可能です。
まとめ
犬が人に触れられることで得られる効果を4つ解説しました。
- 早く人慣れできる
- 触診による健康チェックができる
- スキンシップで幸せになれる
- トリミングや診察や治療がしやすくなる
残念ながら「どうしても触られることが嫌なんだ!」という犬もいますよね。我が家の中型犬の愛犬がそうなんです。人にトラウマを抱えた保護犬だったので仕方がないのかもしれません。獣医さんにも唸り声をあげてしまうことがあります。
もしかすると、病院に通うのも遠慮してしまう…という飼い主さんがいらっしゃるのではないでしょうか。
触れられるメリットは大きいと思いますが、無理強いはせず、愛犬の個性を尊重してあげることを優先しなければならないこともあるのではないかと思います。