犬にロープのおもちゃが危険な理由
1.糸くずを飲み込んでしまう
ロープのおもちゃには「犬が糸くずを飲み込んでしまう」というリスクが伴うことがあります。
ロープのおもちゃは丈夫で長く使い続けることができます。しかし、噛んだり引っ張ったりして遊ぶため、少しずつ糸が解れてきます。その糸を前歯を器用に使って噛みちぎって遊ぶのも犬にとっては楽しい遊びのようです。
ロープのおもちゃには主に「綿」が使用されていますね。100%天然コットン・コットンボーン・天然綿繊維などと表示されています。犬が綿を用いたロープのおもちゃを飲み込んだ場合、どうなるでしょうか。
ほんの少し飲み込んだ程度であれば、うんちと一緒に排泄されることがあります。もしも太さのある状態で飲み込んでしまった場合には、喉に詰まらせたり、腸閉塞を引き起こしたりなどの危険もあります。
糸が解れた時はハサミで切っておくとよいと思います。切った部分をライターの火でサッと炙ると解れにくくなります。あまりにも解れが多い場合には買い替え時でしょう。
2.細菌が繁殖しやすい
ロープのおもちゃには「細菌が繁殖しやすい」というリスクが伴いやすいです。
犬が口にくわえたり、飼い主が手に触れたりしますし、部屋で遊ぶ時はホコリ、外で遊ぶ時は砂や土などが付着しますよね。
ロープのおもちゃは水洗いできるものがほとんどです。しかし、中心部までしっかり乾燥されにくいという特徴があります。乾ききらないままの状態が続くと、やはり細菌やカビが繁殖していることもあります。
普段は、犬が口に入れても安全なペット用除菌スプレーを使って衛生面を保つとよいと思います。同じものをもう一つ準備しておき、定期的に洗濯して、数日かけて日干しで乾燥させるとよいと思います。
3.安価なものほど壊れやすい
ロープのおもちゃには「安価なものほど壊れやすい」というリスクが伴うことがあります。
手に握ってみた感覚や飼い主が引っ張ってみた感覚では丈夫なように感じると思います。しかし、犬の噛む力や引っ張る力は人間の何倍も大きいです。
安価なロープのおもちゃは超小型犬にも簡単に破壊できてしまうことがあります。中型以上の犬では、ロープのおもちゃだったことが分からないほど、ほんの数分で破壊できてしまうことがあります。
金額とともに強度も確認しましょう。
4.先端のボール状のロープを飲み込んでしまう
ロープのおもちゃには「先端のボール状のロープを飲み込んでしまう」というリスクが伴うことがあります。
大きさにもよりますが、ちょうど犬が口に入れやすい大きさで、何とか噛みちぎってやろう!という遊び方をすることがあります。噛みちぎる力や引っ張る力が強い犬の場合、与えてすぐにボールの部分だけ取ってしまえるかもしれません。小さければ小さいほど誤飲してしまいやすいです。
もしも先端のボール状のロープがちぎれかかっているのを見つけた時は、すぐに処分してしまった方がよいと思います。お裁縫が得意であれば、縫って直してもよいかもしれません。
ただ、一度でも取ってしまえることを知ってしまった犬は、また同じようにボールの部分だけ取ってしまうのではないかと思います。
まとめ
犬にロープのおもちゃが危険な理由を4つ解説しました。
- 糸くずを飲み込んでしまう
- 細菌が繁殖しやすい
- 安価なものほど壊れやすい
- 先端のボール状のロープを飲み込んでしまう
ロープのおもちゃにはリスクがつきものですが、遊び方によっては安全で楽しいおもちゃです。
どんなおもちゃで遊ばせる時にも犬をひとり遊びさせるのではなく、飼い主が終始見守ってあげることでリスクや危険を回避することができるのではないかと思います。