1.チャイニーズ・クレステッド・ドッグ
まずご紹介したいのが、「チャイニーズクレステッドドッグ」という小型犬です。
犬といえばフサフサとした毛をイメージしがちですが、なんとこの犬種は毛がほとんどありません!毛がないのは「ヘアレス」というタイプで、頭と足先、尻尾など一部分にしか毛がなく、他は皮膚が露出しています。
もう一つの「パウダーパフ」タイプは全身に毛が生えており、別の犬種のようにも見えます。ヘアレスタイプの方が、パウダーパフよりも認知度も人気度も高いようです。
この犬種の詳しい起源は不明ですが、原産国がアフリカ、後に中国で改良されたといわれています。攻撃性はなく社交的で、飼い主を喜ばせるのが好きな性格です。ただし、マイペースでプライドが高い傾向があり、しつけは少し大変かもしれません。
毛がないため寒さに弱く、温度管理がとても大切です。保温、皮膚の保護のため洋服も不可欠でしょう。
ちなみに、チャイニーズクレステッドドッグの名前には「辮髪(べんぱつ)」という意味があります。言われてみると、確かに頭の毛が人間の髪型のように見えますね。
2.ダンディ・ディンモント・テリア
お顔はフワフワ、体は胴長短足。そんな不思議な見た目をしているのが「ダンディディンモントテリア」です。
原産国はイギリス。猟犬として使役されていました。
顔や頭の毛は綿あめのようにフワフワしていますが、体はテリアらしい固い毛並みをしています。定期的に顔はカット、体は「プラッキング」という毛を抜く作業が必要です。
性格は、頑固で自立心が強い一面があり、しっかりしつけしなくてはいけません。テリアの中では従順で、家庭犬に向いているといわれています。がっしりとした体格をしており、散歩をたくさんさせてストレスを発散させる必要があります。
JKCによると、以前は犬種としては無視されており、1867年のショーでは「このような得体の知れない犬に賞を与えられない」などといわれていたそうです!
筆者はこの犬種をトリミングしたことがあるのですが、とても不思議な見た目をしていたので強く印象に残っています。
3.コモンドール
「モップが動いてる!?」と二度見してしまいそうになるのが、こちらの犬種。被毛が特徴的な「コモンドール」です。
コモンドールは、ハンガリー原産の牧畜犬。毛は二重になっており、雨風に強い性質があります。暑さに弱く、涼しい環境で飼育するのが好ましいでしょう。毛のお手入れが大変なため、飼育は難しいとされます。
性格は賢く、リーダー的な自立心があるため、しつけは根気よく行わなくてはいけません。警戒心が強く、知らない人には懐こうとしない傾向があります。
コモンドールを連れて歩くと、街で注目の的になりそうですね。
4.サルーキ
最後にご紹介するのは、スマートな見た目の「サルーキ」です。最古の犬種といわれており、古代遺跡にその姿が描がかれています。
アフガンハウンドやボルゾイと同じ「視覚ハウンドグループ」で、目で獲物を追う猟犬として活躍していました。細身でエレガントな見た目ですが、とても足が速くスタミナも他の犬には負けません。
飼い主には従順ですが、聡明で警戒心が強く、落ち着いた性格。狩猟本能が強いため、動くものには敏感に反応します。
毛色は地域などでさまざまなタイプがあり、そのバリエーションの豊富さもサルーキの魅力のようです。散歩はたくさん必要ですが、大型犬としては飼いやすい性質の犬種でしょう。
気品あふれるサルーキ。上品な大型犬を飼いたい人は候補に入れてみてはいかがですか?
まとめ
『珍しい犬種』4選をご紹介しました。
みなさんは何種類知っていましたか?
今回ご紹介した犬種はどれも、普段あまり見かけることはないでしょう。偶然街で見かけた人はすごくラッキーですよ♪
他にも珍しい犬種はたくさんありますので、ぜひご自分でも調べてみてくださいね。