犬は気遣いできる動物?!
愛犬と一緒に過ごしていると、なんとなく「犬がこっちを気にしている?」と思うことがありませんか?ちょっと疲れたなと思ったときにはいつの間にか隣にそっと座っていたり、楽しいなと思ったときは犬も機嫌よく尻尾を振っていたりなど、あれ?と思うことがあります。
こんなとき、人同士であれば気を遣ってくれていると気が付くのですが、犬の場合は気遣ってくれているのか偶然なのか、わかりにくいですよね。
犬が人を気遣うかどうかはアメリカやオーストラリアなどで研究がされているそうですが、人間の表情や声音から感情を読み取ったり、それに対して同じような感情を表現したりすることができることがわかっているとのことです。つまり犬とは、人に対して共感することができる動物ということなのですね。
そのことから、犬は自分たちの要求を通すときだけでなく、飼い主の気持ちなどを気にして行動する動物であるといえます。
犬が飼い主を気にしているときにする仕草とは
では、犬が飼い主を意識しているときにする仕草とは、いったいどのようなものなのでしょうか。
1.じっと見る
犬は本当に飼い主をよく見ています。大好きな飼い主の行動を逐一気にしているので、常に視界にいれていたいという犬もいるようです。
飼い主をじっと見る行動は、見つめることでおやつをもらえたり、かまってもらえたりする期待を込めていることもありますが、いつもと飼い主の様子がおかしいということを観察している場合もあります。
少し離れたところからじっと観察されているとき、愛犬はあなたの行動がいつもと少し違うなと気にしているときといえます。
また、用もないのにうろうろと飼い主の周りを歩き回ってみて飼い主の様子をうかがっていたりすることもあります。かまってほしい時との違いは、手を出したりべったり甘えてきたりしないところでしょうか。そっと見守っているという感じですね。
2.顔を舐める
愛犬の前で顔を覆ってちょっと泣き真似をしてみると、犬は大慌てで近寄ってきて手の隙間から顔を舐めようとします。激しいときは鼻をつっこんで、飼い主に顔を上げさせようとすることもあるでしょう。
これはいつもと大きく異なる行動をする飼い主をひどく心配した時の行動です。いつもとは違う声、いつもとは違う様子、いつもと違って顔も見せない、ということは犬たちにとても心配をかけます。「どうしたの?」「何があったの?」「変な声出してるけど大丈夫?」「顔を見せて安心させて」と様々な飼い主を気遣う仕草を見せます。
3.おもちゃを押しつけてくる
犬にとってお気に入りのおもちゃは「飼い主と遊んで楽しかったもの」です。そのため飼い主が落ち込んでいたり元気がない様子を見せたりすると、「これで遊んでいたときは元気な顔だった」という風に考えるのでしょう。お気に入りのおもちゃを持ってきて、ぐいぐいと飼い主に押し付けようとします。
そして一緒に遊ぶでもなく、おもちゃを押し付けてきたりそのおもちゃを飼い主の目の前に置いたりしてしばらく様子を見るように飼い主を見つめるのも、飼い主と遊ぼうとしているのではなく元気がない様子を気にしている特徴です。
おもちゃをくわえたまま隣にそっと寄り添って座り込んでしまうこともあります。
まとめ
犬と生活をしていると、いつも犬が気を遣ってくれていることをふと感じることがあります。これは錯覚ではなく、本当に犬たちが人間をよく見て共感してくれていることからくる行動があるからなのですね。
そんな仕草を見せてくれたときは、犬たちに感謝を込めてスキンシップなどで愛情をつたえることで、さらに絆が深まるでしょう。