犬から『自由』を奪うとどうなるの?
動物の5つの自由とは?
犬をはじめとした動物をペットとして飼育するにあたって、国際的に認められている「動物の5つの自由」という考え方があるのをご存知ですか?
その動物の習性を考慮したうえで、ご飯与え、新鮮な水を用意し、健康管理を行うなど適切な飼育をするための基本的な考え方になります。
- 飢え渇きからの自由
- 不快からの自由
- 痛み負傷病気からの自由
- 本来の行動がとれる自由
- 恐怖抑圧からの自由
これらは私たち飼い主が愛犬に与えるべきと考えられている自由。愛犬からこの自由を奪ってしまうと健康を維持できないのはもちろん、喜びを感じることが出来ず、様々なストレスを与えてしまい「コンパニオンアニマル」として幸せに生きていくことが困難になってしまいます。
私たち飼い主は愛犬が幸せに生活していくために「自由」を与えなければいけないのです。日本でも「動物愛護及び管理に関する法律」の第2条では、動物を飼うにあたっての基本的な心構えをとして動物を適切に飼育するよう求めています。
今現在犬を飼われている方も、これから新しい家族として犬を迎え入れようと思っている方も、愛犬から自由を奪ってしまわないよう飼い主がしてはいけない行為を確認してみてださい。
犬から『自由』を奪わないために飼い主がしてはいけない『5つの行為』
1.ご飯や水の準備を怠る
犬も人間同様「食べることは生きること」となります。ご飯や水の準備を怠ることはしてはいけない行為のひとつとなります。
犬も個体ごとに体質が違うので体に合ったフード選びが難しくなることもあります。まずは市販のドッグフードからはじめ、体調を見ながら愛犬の体に合ったご飯を用意してあげましょう。
また犬の健康維持にも水分か欠かせません。不衛生な水では体調不良に繋がる危険性もあります。いつでも新鮮な水が飲めるよう清潔なボウルや給水器を用意してあげましょう。
2.環境を整えない
愛犬から自由を奪わないため「快適な生活環境」を整えてあげることも大切なことになります。ハウスとなるケージやサークルは愛犬の体の大きさに合った物を用意し清潔を保ってあげましょう。
狭すぎると十分に休むことが出来ませんし、広すぎても逆に不安になってしまうため適切なサイズを選んでください。また清潔を保つことも重要となり、不衛生な環境は感染症を引き起こす危険性もあります。
その他、陽射しが強く差し込む場所、騒音が気になる場所にハウスを設置しないようにも気をつけましょう。リラックスして快適に過ごせる環境を用意してあげましょうね。
3.健康管理をしない
犬はデリケートな生き物です。健康管理を怠ると大きな病気でなかったとしても、ちょっとした体調不良は頻繁に起こしてしまいます。できるだけ毎日コミュニケーションタイムを作り、愛犬の皮膚や被毛、また耳や目などしっかりとチェックしてあげましょう。
体に合った良質なご飯を食べてもらい適切な運動をすることも重要ですが、ケガや誤食に繋がらないよう安全に過ごせる環境づくりも心がけてください。またケガや病気になってしまった時は、必ず動物病院で治療をしてもらいましょう。
4.犬の習性を学ばない
犬には犬ならではの習性がいくつもあります。本来、群れの仲間達と生きる野生動物だったため仲間意識や縄張り意識が強く、社会性のある生き物です。食べること、運動が大好き、動くものを追いかけ、目で物を見るよりニオイを嗅ぐことで周囲をしっかり確認します。
飼い主さんから見て不思議に感じる愛犬の行動も、犬の習性を学ぶことで理解できるはず。細かな犬の習性を学ぶことは愛犬により自由を与えることができ、飼い主さんとの信頼関係も築きやすくなるはずです。
互いの幸せのためにもしっかり犬の習性について学びましょう。
5.犬にストレスを与える
愛犬にストレスを与えてしまうことも飼い主さんがしてはいけない行為のひとつ。引っ越しなど致し方ない理由ともあると思いますが、過度な恐怖心や不安感を与えないよう注意して過ごしましょう。
しつけの際になかなか上手くいかず、ついカッとなって怒鳴る、手を挙げてしまうなどは強い恐怖心に繋がります。もちろん犬も痛みや苦痛を感じる生き物なので決して暴力は振るわないで下さい。
まとめ
犬を飼われている方は「ペット」というより「家族」という感覚の方が圧倒的に多いと思います。それでもやはり、人間とは違う種族の生き物で、時には飼い主さんをビックリさせてしまう行動もあるかと思います。
私たち飼い主は「犬」という動物について、多くのことを学ぶことで快適な「自由」を与えてあげることが出来るのかもしれません。大切な愛犬のため、また互いの関係性のためにも頑張ってい「犬」について学んでいきましょう。