犬の『手作りご飯』にはメリットもデメリットもある
愛犬に手作りご飯を与えてみたいと考えたことがある飼い主さんも多いはず。また実際に手作りご飯を与えている、トッピング程度に手作りしているという飼い主さんも少なくないと思います。
手作りご飯は基本をしっかりと抑えれば愛犬の健康面を考慮した栄養素をしっかりと与えることが出来ますし、体調に合わせた食材を用意して食べてもらうこともできるのでメリットもたくさん。愛犬が喜んで美味しそうに食べてくれる姿を見ると本当にうれしくなりますよね。
その反面、日持ちがしない、また誤って犬が食べてはいけない食材を与えてしまうと愛犬が病気になってしまう危険性もあります。手作りご飯にはメリットもデメリットもありますが、まずは犬に絶対に与えてはいけない「手作りご飯」を確認していきましょう。
犬に絶対与えてはいけない『手作りご飯』3選
1.中毒性のある食材を使用している
日頃、私たちがごく普通に買い物をするスーパーの食材にも、犬が食べることの出来るものは沢山あります。しかし、中には絶対に与えることが出来ない危険な食材があることも覚えておきましょう。
- 玉ねぎなどのネギ類
- ブドウ
- チョコレート
- キシリトール
- カフェイン
これらの食材は犬が食べてはいけない危険な食べ物となります。玉ねぎはもちろん長ネギなどのネギ類はすべて危険。ニンニク、アサツキ、エシャロットなども犬にとっては毒となります。
果物のブドウも腎不全を起こしてしまう犬も少なくないため危険と言われています。もちろんレーズンも危険な食材のひとつ。
その他、なかなか食材として取り入れることはないと思いますが、チョコレート、キシリトール、カフェインも犬にとって中毒を起こす危険性がるもの。
愛犬に「与えたい食材」がある時は、その都度、その食材を犬に与えることが出来るのか、また犬の身体に与える影響などをしっかと調べましょう。その際、その食材を犬に与える時の適した与え方、また敵量なども調べてから愛犬に食べてもらいましょう。
2.傷んでいる
犬の手作りご飯は基本的に砂糖や塩で味付けをしていないこと、また添加物などの保存料を使用していなくても水分量が多いため非常に傷みやすいものとなります。冷蔵庫の保存で数日大丈夫かな?と思うものでも当日が翌日までにはすべて与えてしまうのがベストです。
特に暑い季節は食べ物が傷みやすく、もし愛犬が傷んだご飯を食べてしまった場合、下痢や嘔吐、発熱などを起こし体調を崩してしまうこともあります。
毎日愛犬のご飯を作ることが大変であれば、ある程度の量を作って冷凍保存しておくと便利です。冷凍保存したもでも1週間以内に与えきってしまいましょう。
3.初めて与える食材を大量に与えてしまう
愛犬の体調や健康面を考慮して様々な食材を与えることが出来るのが、手作りご飯の魅力のひとつ。
しかし近年では、食物アレルギーを持つ犬も多いと思います。初めて与える食材はごく少量にして、愛犬の体調に変化がないかしっかり確認してから与えることの出来る食材かどうか判断しましょう。
- 肉類
- 卵
- 乳製品
- トウモロコシ
- 小麦
これらは犬の食物アレルゲンになりやすい食材と言われています。一般的なドッグフードに使用されている食材もあるので驚きますよね。
初めて与える食材はごく少量に抑え3日程しっかりと愛犬の様子を見ましょう。もしその食材がアレルゲンであれば下痢を起こしたり、目の周りや皮膚が赤くなり痒がるなどの症状があらわれるはずです。今後その食材は与えないようにしましょう。
アレルギーが心配な場合は、手作りご飯を始める前に一度、動物病院でアレルギー検査を行ってからにすると少し安心かもしれません。しかしアレルギー検査の結果はあくまで目安となります。初めて与える食材はやはり少なめからスタートしましょう。
まとめ
愛犬に一度でも手作りご飯を与えたことのある飼い主さんはご存知かと思いますが、本当に美味しそうに喜んで食べてくれますよね。なかなか市販のカリカリフードを食べてくれない犬でも手作りご飯であれば大喜びで食べてくれるかもしれません。
また食物アレルギーがある犬はアレルゲンとなる食材を避けることが出来るのも魅力のひとつかもしれません。
手作りご飯を作る際に与える食材の量や調理法をしっかり考えて作らないと、愛犬の健康に影響が出る恐れがあります。まずはしっかりと手作りご飯の勉強をしてから与えるようにしましょう。