1.遊びや散歩の催促をする
飼い主さんにとっては「ゆっくり寝ていられる休日」であっても、犬にとっては「お出かけ(=仕事)に行かないから遊んでもらえる日」と考えている場合があります。
そのような場合、飼い主さんの休日だと思われる日には朝早くベッドまで起こしに来て散歩を催促したり、朝食を準備しているときにおもちゃを持ってきて遊びに誘ったりすることもあるでしょう。
普段はそのような行動を取らないのにどうして?と思う人もいるかもしれませんが、休日は飼い主さんの気持ちや時間に余裕があることを知っているのです。そのため、自分がしたいことに誘って、楽しい1日を過ごそうとしているのかもしれませんね。
2.いたずらなど困らせる行動をする
休日になると、なぜか部屋の中の家具や洋服などを噛んでいたずらをしたり、飼い主さんに向かって吠えたりする行動が増える犬がいます。飼い主さんは困ってしまうと思いますが、これは飼い主さんの注意を引いて、かまってもらおうとしている行動だと考えられます。
遊びに誘ったり、いい子にして散歩を待ったりしていても、なかなかかまってもらえない場合に、わざと困らせるような行動を取って自分のことを見てもらおうとするのです。
いたずらや近所迷惑になるような行動は、どうしても「やめなさい!」と声をかけたり追いかけてつかまえようとしたりすることになりがちです。
犬の性格によっては、少しくらいであれば叱られてでもかまってもらいたいと考えることもあります。そのため、いたずらをしている場合には、あまり大げさに対応せず無視をしたり黙って片づけをしたりして、悪癖がつかないように注意しましょう。
3.仮病を使って気を引く
飼い主さんの休日には、かまってもらえる時間が長いということを学習している犬は、様々な方法で飼い主さんの気を引こうとします。
これまで紹介してきたように、ストレートに遊びに誘ったりいたずらをして気を引こうとしたりしますが、それでもかまってもらえない場合は心配してもらおうと考えるのです。具体的には、ご飯を食べないようにしたり歩いているとき足を引きずったり、丸まって動かなかったり、といった様子が見られます。
このような「仮病」を使うのは、過去に同じような状況で飼い主さんに心配してもらったり優しくしてもらったりといった経験がある犬が多いようです。
犬は飼い主の休日をどうやって理解している?
そもそも、犬がどのように飼い主さんの休日を理解しているか、ということですが、これは犬の観察力と経験に基づく予測によるものだと考えられます。
犬は曜日や時間の概念を持たないため、「今日は日曜だから飼い主さんが家にいる」などと考えているわけではありません。普段の飼い主さんの様子を観察し、外出する(=仕事に行く)日と休日の行動の違いを見つけ、パターンとして学習しているのです。
そのため、働く時間や曜日が規則的な飼い主さんの犬ほど、生活パターンを理解しやすいとされています。
まとめ
犬は飼い主さんの休日になると、「遊んでもらえるかもしれない」「いつもより長く一緒にいられるかもしれない」と考えている可能性があります。休日というものについては漠然と理解しているだけだと思いますが、飼い主さんが家にいる時間が長い日を心待ちにしていることは十分考えられます。
休日にはかまってもらおうとして、様々な行動を取ることがあるので、時間が許す場合はぜひ応じてあげてください。
ただし、過度に可愛がりすぎたり、要求にすべて従ったりといった極端な対応をするとわがままになったり分離不安になったりすることもあるので、バランスを考えて接するようにしましょう。