犬のしつけでやってはいけない8つのこと
犬のしつけは「おて」「おすわり」を教えるだけに留まらず、叱り方やタイミング、犬へ接する際の態度など飼い主に求められるポイントはたくさんあります。また、犬のタイプもさまざまなので、一筋縄にはいかないのがしつけの難しいところでもありますね。
初めて犬を飼う人はもちろんですが、「犬のしつけが難しくてわからない」「しつけのコツを掴めない」という飼い主さんもぜひ、ここでまとめた「犬のしつけでやってはいけない8つのこと」をチェックして改めて見直す機会にしてください。
1.犬の名前を呼んで叱る
「ダメ!」「コラ!」と注意する場面で「〇〇!」と犬の名前を呼んでしまう飼い主さんがとても多いです。名前で叱ってしまうと、犬が名前に対してマイナスイメージを持ってしまうのでぜひやめましょう。
2.失敗したのに褒める
本当はきちんとできていないのに、「まあ、いっか」と犬を褒めるのもNGです。犬は飼い主さんが褒めることで成功体験を詰むことができます。
でも、失敗したのに褒めると犬は混乱してしまったり、「これをやると褒められるんだ」と誤解を与えてしまいかねません。成功と失敗はしっかり分けるべきでしょう。
3.体罰のあるしつけをする
叩いて叱る、押さえつける、マズルを掴んで叱るといった体罰のあるしつけは絶対にやってはいけません。犬にトラウマを抱えてしまい、飼い主さんを含む人に対して恐怖心を抱いてしまいます。
かつては体罰のあるしつけが一般的に行われている時代もありました。でも今は、体罰を与えるしつけにメリットはなく、むしろ犬の問題行動の原因として指摘されています。
愛犬との信頼関係を崩壊させないためにも、イライラしても体罰だけはグッと我慢してください。
4.終わったあとに叱る
犬のしつけはその場でしか効果がありません。例えば犬が家具をボロボロにしてしまったような時、時間が経過してから「何でこんなことしたの?」と叱っても、犬は理解することができません。
しつけはその場でサクッと終わらせるのがコツです。もしイタズラに困っているなら、チャンスを見逃さないよう観察してその機会を待ちましょう。
5.高い声で注意する
犬へのしつけは、普段より低い声で行いましょう。とくに注意する時には、低い声で「コラ!」「ダメ!」と伝えた方がシンプルかつ効果があります。
もし犬が言うことを聞かないのであれば、もっと低い声を出すよう意識してましょう。高い声や笑顔を見せると、犬は「怒っていない」と判断してしまいます。だからといって、犬に恐怖を与えるような大声で叱るのもNGです。
6.犬の要求に応える
注意したいのが、知らず知らずのうちに犬の要求に応えてしまう行為です。犬が「散歩連れて行って」「おやつちょうだい」とばかりに「ワンワン!」と吠えても応えてはいけません。
1度でも要求吠えに応えてしまうと、犬は「吠えれば叶うんだ」と覚えてしまいます。それどころか問題行動はエスカレートしてしまい、飼い主さんが応えるまで吠えたり、噛み付いたりしてしまう可能性があるので注意してください。
7.何度もコマンドを言う
しつけをする際に「おすわり!おすわり!」と何度もコマンドを言うのもよくありません。
犬がますます混乱してしまうので、コマンドはハッキリと短く伝えるようにしましょう。
8.気分次第でしつけが変わる
愛犬との付き合いが長くなるほどしつけは曖昧になりやすいです。飼い主さんも疲れている日やイライラする日があるかと思いますが、愛犬のためにしつけ態度は一貫して行うことをぜひ守ってください。
気分次第でしつけが変わると、犬は何が正しくて間違いなのかわからなくなります。叱る機会が増えてしまえば、犬はいつも飼い主の顔色を伺うようになるでしょう。
叱らなくて済む犬にするためにしつけは行います。ぜひ愛犬との楽しい生活を守るために、しつけ態度にはご注意ください。
まとめ
犬を飼ってみて実感するのが「しつけの難しさ」です。犬が言うことを守らないとついカッとしたり、イライラして手を挙げそうになりますが、体罰や大声を出すのはぜひ堪えましょう。
そうならないためにも、「その場で叱る」「できたら褒める」をシンプルに繰り返してみてください。叱る回数より褒める回数の方が多い、そんな愛犬との暮らしを目標にして欲しいです。