犬を自由に触れる『ボディコントロール』のやり方5選!メリットや注意点とは

犬を自由に触れる『ボディコントロール』のやり方5選!メリットや注意点とは

犬の歯磨きや爪切りをするたびに抵抗されると大変ですよね。そんな時のために、犬を自由に触れる「ボディコントロール」を行ってみてください。ここではやり方5選とメリットや注意点をご紹介します。

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犬のボディコントロールのメリットとは?

横寝するボーダーコリー

そもそも『ボディコントロールとは何か?』と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。これは、犬が人に体を触られても動じないようにするしつけトレーニングのことです。

犬によって触られても平気、触られるのが大の苦手と差はありますが、ボディコントロールの場合は、『全身どこを触られても噛み付くような抵抗をしない犬にしつけること』が目的です。

ボディコントロールによって、日々のボディケアや歯磨きや爪切り、動物病院での診察など犬が嫌がりやすい場面で落ち着いていられるようになります。特に噛みつき行動を制限したい口周りと、デリケートな腰回りはボディコントロールしたい部分です。

ボディコントロールによって犬の世話全般が楽になるので、犬を飼う人にとっては大きなメリットになります。

犬を自由に触れるボディコントロールのやり方5選

ラブラドールの足を持つ

犬のボディコントロールのやり方自体はそう難しくはありません。ただ、犬が嫌がりやすいのでじっくり時間をかけて行うことがポイントです。

ここではボディコントロールのやり方5選をご紹介します。番号が下にいくに連れて難易度がアップするので、ぜひ上から順番にお試しください。

1.犬が嫌がらない部分から体の各部を触る

まずは、犬が嫌がりにくい部分に軽く触れることから始めます。じっとしていられたら「いいこ」と褒めましょう。そして触る範囲を広げていき、触る回数も徐々に増やしていきます。

頭、わき腹、背中に触れても平気になったら、耳や足も触っていきます。新しい部分に触れる際には必ず1回触れて様子見をしましょう。足は、最初は軽く触れてみる、次に握る、握手のように持ち上げるといった感じでハードルを上げていきます。

2.口元(マズル)を触る

マッサージされる犬

犬の口元を触ることを「マズルコントロール」と呼びますが、慣らすことで噛みつき行為を防ぐだけでなく、日々のブラッシングが楽になります。ただし犬が嫌がりやすい場所なので、少しづつ慣らすことが肝心です。

まずは下あごを軽く触ることから始め、次に上あごへとステップアップしていきます。口や鼻先を触れることに抵抗がなくなったら、唇や歯茎を触っても大丈夫になるように触れていきます。

最終的に、両手であごを上下で掴んだまま犬の顔を回せるようにします。

3.腰を触る

犬にとって腰は、ほかの犬とマウンティングをする時に重要な部分です。そんな大切な腰を触れさせてもらうには信頼関係がないとできません。

マウントをコントロールするには、軽く腰を触れたりさすったりすることに慣れたら、実際に犬の腰に覆いかぶっていきます。犬がお座りをした状態で後からマウンティングポーズのように、抱きついてみましょう。

これで飼い主さんが自分より優位の立場にある、という意味を証明したことになります。じっとしてくれたらご褒美を与えてください。腰に慣れたら犬の尻尾にも触れましょう。軽く触れたり撫でたりしながら、最終的には手で握れるようにします。

4.横向きや仰向けにする

マッサージされるパグ

どこを触っても対抗を見せないようになったら、犬を横向きにしたり、仰向けにしたりして、犬のボディマッサージをするように交流を深めていきましょう。

ここまで来れば、犬は飼い主さんに対して心から信頼していることになります。

5,触る強さや回数を変えていく

犬が一切嫌がらなくなったら、触る強さや回数を増やしてみてください。もちろん痛みを与えないレベルで、軽くポンポンと叩いてみるといった要領です。

犬があらゆる場面で体を触られても、噛み付いて反撃するような危険をなくすのが目的でもあります。急に子供がキュッと尻尾を掴んだり、ペシッと頭を叩いたりするといった場面を想定しながら続けていきましょう。

犬にボディコントロールする際の注意点

トイプードル

犬にボディコントロールをする前に知っておくべき事項があります。ぜひ次の注意点をしっかり守って行うようにしてください。

  • 決して嫌がる場所から触らない
  • じっとできないうちは決して褒めない
  • 強い力で押さえつけない
  • 集中できる環境で行う
  • ゆっくりとトレーニングを進める
  • できるだけ子犬のうちから始める
  • おやつなどのご褒美は与えすぎない

ボディコントロールは子犬のうちから始めるのが最適です。成犬からスタートする場合は、時間をかけて焦らずに進めることが肝心です。そして触ってじっとできたら褒めます。動いているのに褒めてしまうと、「抵抗すれば褒められる」などと犬は覚えてしまうので注意しなければなりません。

実践する時は犬が集中できるように、静かな環境で行いましょう。また、無抵抗に寝ている犬に急に触れると驚かせてしまうので、それはやめてください。

ご褒美におやつを取り入れてもOKですが、肥満防止のため与えすぎに注意を払い、最終的にはご褒美をなくすようにします。強い抵抗を見せたり、震えて怖がったりする場合は、人の手に慣らすことから始めましょう。

焦らずに、「触ってじっとできたら褒める」を繰り返し行ってみてください。

まとめ

顔を触られる犬

犬の世話をする上で、ボディコントロールができているだけで色々なことがスムーズになります。

爪切りや歯磨きのたびに犬が抵抗をして困っている飼い主さんは、ぜひ本記事のやり方を参考にしてお試しください!

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