長く共に過ごしたパートナー…愛犬を看取る準備はできてる?
現在、犬の平均寿命は約14歳、15歳〜20歳まで生きる犬も少なくありません。そんな長い年月を過ごした最高のパートナーとの別れを考えるのは、すべての飼い主さんにとって辛いことでしょう。
しかし、長く一緒に過ごしてきた大切な愛犬だからこそ、最期の瞬間まで素敵な思い出を作り最高の看取り方をしてあげたいと思いませんか。
近年、愛犬のための終活を考え、行う飼い主さんが増えてきています。それは最期の瞬間まで愛犬にできる限り最高の環境を整え、最高の方法で看取ってあげたい、天国へ旅立たせてあげたいという願いが込められているからだと感じます。
犬のための終活…飼い主がすべきことは?
これから愛犬のための終活に着手しようと考えている方の中には、何から始めればいいのかわからないと悩んでいる方も多いでしょう。ここでは犬のための終活で飼い主がすべきことをまとめましたので、参考にしてみてください。
1.加入しているペット保険の見直しは早めに
高齢犬になる前の段階であれば、まずは加入しているペット保険の見直しを行いましょう。もちろん、加入していないという方は早めに加入することをおすすめします。
高齢犬になると今までとは体の具合が一変する犬も多く、体調不良や新たな病気の発症、怪我など、さまざまな理由で病院にお世話になる機会が増えます。その度に治療費や手術費、薬代などがかかるため、総額で驚くほど高額になるケースも少なくありません。
こうした事態を踏まえて、早めにペット保険を見直したり加入したりすることで、少しでも医療費の負担を減らし、しっかり愛犬の治療にお金をかけてあげられるようになります。
2.犬の介護に関する情報を収集し理解しておく
高齢期に差し掛かると、病気や怪我などで今まで自分でできていたことができなくなる犬も多くいます。また認知症などを発症し、長時間の介護を行わなければならないご家庭もあるでしょう。
そうした介護に関する情報は、なるべく早い段階から収集を始め、しっかりシミュレートしておくことが大切です。また、認知症予防対策などについても多くの情報が得られるので、早めにこうした対策にも着手しておきましょう。
3.元気なうちにさせてあげたいことをリストアップ
愛犬の終活のため、エンディングノートを作成する飼い主さんも少なくありません。エンディングノートには医療記録や犬の健康状態、食事管理などを記載しますが、中にはまだ元気なうちにさせてあげたいことをリストアップする方も多いです。
愛犬の健康状態や体調、性格などを考慮して「こんなことをしたら喜んでくれるのではないか」と考え、後悔のないように思い出作りをすることが目的です。
まだ高齢期に差し掛かっていないのであれば、犬の社交場に連れて行ってあげたり、ドッグカフェに連れて行ってあげるのも良いでしょう。他にも体調の良い日に海沿いなどを散歩させてあげたいという人もいます。
4.看取り方も家族で話し合って決めよう
大好きな愛犬の死を考えることは、多くの飼い主さんにとって辛いものです。しかし、最期に後悔が少しでも残らないよう、愛犬にとって、そして家族にとって最善の看取り方について話し合いましょう。
一般的に、看取り方は大きく分けて2種類です。病院で看取る方法とご自宅で看取る方法です。病院の場合、緊急時にも治療ができたり、亡くなった後の適切な処置を行ってくれるところもあるなどのメリットがあります。
一方、自宅で看取る場合、家庭でできる治療や処置を行いながら慣れ親しんだ家で家族水入らずの環境で看取れるといったメリットがあります。往診に来てもらうこともできるのでかかりつけの動物病院に相談してみましょう。懐いていた知人を呼ぶことなどもできるでしょう。
愛犬の過ごしてきた犬生や性格、生活習慣、健康状態などを考慮し、家族でどのように看取るのが良いか話し合ってみてください。
5.葬儀や埋葬方法もさまざま…色々な方法を調べてみよう
愛犬を看取った後は、火葬し埋葬する必要があります。葬儀も自治体の火葬路を利用する方法や民間のペット葬儀会社に依頼する方法など様々です。
また、火葬した後にどこへ埋葬するかも話し合っておく必要があります。ペット霊園を探したり、中には飼い主と一緒に入れるお墓を検討する飼い主さんもいます。
最近では、お供物やお見送り火葬など様々なオプションもあるため、火葬方法や埋葬方法は早めに情報を収集する必要があるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬の終活は、愛犬を後悔を残さず最高の形で見送るためにも大切な準備です。愛犬の死を考えることは辛いですが、早めに着手しなければ後になって慌ててしまったり、思ったような看取り方ができなかったりと後悔が強く残る結果となる恐れがあります。
すでに7歳を超えているシニア期に差し掛かり始めた犬を飼っている方は、少しずつ愛犬の終活を考えてみましょう。