犬の表情で分かる感情と心理
犬の表情から感情や心理を読み取る方法は主に5つあります。
- 耳の動きを見る
- 目元の動きを見る
- 口元の動きを見る
- マズルの動きを見る
- 歯の見せ方を見る
ひとつだけを見るのではなく、5つの方法を組み合わせることで犬の感情や心理の読み取り方が変わります。
ではこれらの方法を使って、犬の表情からどのようにして感情や心理を読み取ることができるのかを以下で詳しく解説いたします。
(最近、愛犬の様子がおかしい)と感じたり、(愛犬が何を言おうとしているのか分かってあげられなくてもどかしい)と感じたりした時に、ぜひ参考にしてみていただけたら嬉しいです。
1.耳を横や後ろに倒す
犬の耳にご注目ください。耳を横や後ろに倒すことがあります。
「少しだけ倒す」「元の位置に戻す」という動作を繰り返す場合は、「嬉しい」や「甘えたい」という感情や心理です。その際、同時に目元にも注目してみてください。目を細めたり、目尻を下げたりしていると思います。
一方耳を横や後ろに倒したまま、「上目遣いをする」「目をキョロキョロさせる」「落ち着きがなくソワソワする」という場合は、犬が「不安」「緊張」や「怯える」という感情や心理のときです。
2.全く違うところを見ている
犬の目元にご注目ください。飼い主の話を聞いてはいるけれど、アイコンタクトせず、全く違うところを見ている時は「何かやましいことがある」という感情や心理です。
- トイレ以外でおしっこしてしまった
- ゴミ箱の中を覗こうとして倒して散らしてしまった
- 飼い主のスリッパを噛んで遊んでボロボロにしてしまった
大体このようなことなのではないでしょうか。悪さをされていないかどうか、愛犬が異物を誤飲していないかどうかなど、家中を探してみる必要があるかもしれません。
3.口角を上げて笑っている
犬の口元にご注目ください。少しだけ口を開き、口角を上げて笑っているような表情をすることがあります。犬がそのような表情のときには、「嬉しい」「満足した」「楽しかった」「リラックスしている」時の感情や心理になっています。お散歩の後、遊びの後、ごはんの後などによく見られる表情です。
目をキュッと閉じている、ややパンティングが激しい、ソワソワと落ち着きがないなどする時は、緊張やストレスを感じていることもあります。
4.マズルにシワを寄せている
犬のマズルにご注目ください。マズルにギュムっとシワを寄せることがあります。怒ってる!と思ってしまいますよね。「警戒」「警告」など、怒りを表す以外にもこのような感情や心理があります。
近づいてくる人に対して「貴様は誰だ!?何者だ!?」と警戒している、見知らぬ犬に対して「これ以上は近づくな!吠えるぞ!」と警告しているなどです。
犬がマズルにシワを寄せるのには(ああ…嫌だな…)という感情や心理もあります。お散歩の後、手足を拭いてくれる飼い主に対してマズルにシワを寄せることがありますよね。怒っているわけではないようです。
5.歯を見せる
犬の歯にご注目ください。実は犬が歯を見せることってあまりありません。お散歩や運動の後にパンティングをしている時、チラっと奥歯が見える程度なのではないでしょうか。
犬が歯を見せる時は「警告」「威嚇」や「怒り」などの感情や心理があります。もしも犬に近づこうとした時、触れようとした時に歯を見せる場合には近づかない方がよいです。触れてもいけません。
威嚇して吠えるだけの犬もいますが、飛びかかったり、手に咬みついたりすることもあります。
稀なケースですが、「笑って?♡」と声をかけると、前歯から犬歯までをムキッとむき出しにする犬がいます。飼い主の笑顔を真似しているのだそうです。芸のひとつとして覚えたのではないでしょうか。
まとめ
犬の表情で分かる感情と心理を5つ解説しました。
- 耳を横や後ろに倒す
- 全く違うところを見ている
- 口角を上げて笑っている
- マズルにシワを寄せている
- 歯を見せる
犬の表情は意外とコロコロ変わるので、感情や心理は飼い主にも分からない時がありますよね。いつもと違う表情をしていたら体調不良や病気を疑い、不安になることもあると思います。
しかしそのような時こそ、ぜひ愛犬と会話をしてみてください。飼い主の声や言葉に反応し、また表情で自分の感情や心理を表現してくれるはずです。