『超長生きな犬種』の特徴とは?他の犬種との違いを解説

『超長生きな犬種』の特徴とは?他の犬種との違いを解説

「愛犬に長生きして欲しい!」というのは、飼い主であれば共通の願いですよね。今回は『超長生きな犬種』の特徴を解説します。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

犬は何歳まで生きられる?

老夫婦と老犬

家族の一員としてともに暮らしてきた愛犬たちに「少しでも長生きして欲しい!」と、飼い主であれば当然願うことと思います。しかし、そもそも犬は何歳まで生きられるのでしょうか?

日本では、犬の平均寿命は約14歳と言われています。なかでも大型犬は小型犬よりも寿命が短い場合が多く、その平均寿命は12歳くらいだといわれています。

しかし世界には、なんと29歳5か月という年齢で、ギネス記録に載った犬がいます!

「オーストラリアン・キャトル・ドッグ」という犬種の『ブルーイ』という犬で、オーストラリアで牧羊犬として飼わていました。

また、ブルーイと同じ地域に住んでいた「オーストラリアンケルピー」の『マギー』は、さらに高齢の30歳まで生きたそうです。マギーは、年齢を証明する公式な書類が無かったため、残念ながらギネス記録には登録されていません。

ブルーイもマギーも、人間に換算すると約140歳という超高齢でしたが、死んでしまう数日前までは元気に暮らしていたそうです。

ブルーイとマギーの長寿の秘訣に、犬種的な要素や住んでいる地域が影響していたのかはわかりません。しかし、犬が30歳程度まで生きられる可能性があるのは間違いないようです。

『超長生きな犬種』の特徴とは?

トイプードル

ある保険会社が行った犬種別の平均寿命ランキングでは、以下のような順位だったそうです。

第1位: イタリアングレーハウンド
第2位: ミニチュアダックスフンド
第3位: トイプードル
第4位: 柴犬
第5位: パピヨン

かつては「雑種の犬は強いから長生きする」と言われることがありました。この「雑種」というのは、今でいう「MIX犬」のことではなく、野良犬の血を引く野生的な犬のことを指していたのでしょう。野生の中でたくましく生きていた犬の遺伝子を持つ雑種は、確かに長生きすることが多かったようです。

しかし現在では状況も変わり、上記のようなランキングとなっています。この結果に、「超長生きな犬種」の特徴となる共通点が存在しているのではないでしょうか。

小型犬である

犬は、体が大きいほど平均寿命が短い傾向にあるようです。

体が大きいということは、成長のスピードも速いということです。小型犬は、7~8歳くらいからシニア期に入りますが、大型犬は5~6歳くらいからシニア期に入ります。

他にも、細胞分裂の多さ、遺伝子の違いや、体重による足腰への負担も、老いが進んでしまう原因だと考えられています。

マズルが長い

イタリアングレーハウンド

平均寿命ランキングを見てもわかるように、長生きする犬種は、「マズルが長い=短頭種ではない」種類が多いようです。アメリカの科学系ニュースサイトでも、『短頭種はそうでない犬に比べて、寿命が短い傾向にある』と書かれていました。

短頭種は、鼻ぺちゃで頭が大きいという特徴があります。鼻の奥が狭いため、呼吸がしづらく、呼吸器系のトラブルを抱えがちなことが理由のようです。

しつけがしやすい

長生きする犬種には、しつけがしやすいという特徴があります。これは「しつけがしやすい=長生き」という訳では無く、しつけが出来ていると健康管理がしやすいという理由からです。

さらに、しつけが出来ていると、犬自身もストレスが少なく生活することができるでしょう。

しつけがしやすいかどうかは、個体差もありますが、犬種の気質も影響します。どの犬種を飼おうか悩んでいる時には、考慮しても良いかもしれません。

まとめ

撫でられるダックスフンド

『超長生きな犬種』の特徴と、他の犬種との違いを解説しました。

たとえ寿命が短い傾向にある犬種であっても、長生きをする犬もたくさんいます。私たち飼い主にできるのは、愛犬に健康的な生活をさせ、愛情をいっぱい注ぐことです。

犬を長生きさせるためには

  • 健康的な食事
  • 定期的に健康診断を受ける
  • ストレスをためない生活
  • 適度な運動
  • 飼い主とのコミュニケーション

以上のことを心がけて、一日でも長く愛犬との日々をともに過ごせるように配慮していきたいですね。

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