犬の病気の原因になる『不潔な環境』5つ
犬が過ごす環境がお世辞にも清潔と言えない環境の場合、犬も雑菌繁殖や感染症、体調不良などのリスクが高まります。ここでは、犬の病気の原因にもなる『不潔な環境』の特徴をいくつか紹介します。
1.犬が過ごす環境を掃除せず埃や汚れまみれ
ご家庭によって愛犬が過ごす範囲は違います。犬が過ごす環境を定期的に掃除していないために、埃が被っていたり汚れが放置されていたりする場合、皮膚炎を発症したり呼吸器官に悪影響を及ぼすなどのリスクが考えられます。
また、アレルギー性皮膚炎を発症すると、痒みによって皮膚をかきむしってしまうこともあるため、犬が過ごす環境は人間と同様になるべく清潔な状態を保ってあげましょう。
2.ゴミや食べかすなどが落ちたまま放置されている
人間が食べたお菓子やパンなどの袋がテーブルや床に投げ捨てられたまま放置されていたり、食べた後の食べかすがこぼれたまま放置されていたりする場合は、すぐに片付けや掃除をしてください。
犬はこうした物に対して匂いから興味を持ち、嗅いだり舐めたりと口に入れてしまう恐れがあるからです。放置された袋や食べかすは不衛生ですし、犬が食べると中毒を起こしてしまうものが含まれているかもしれません。
匂いのついた袋を誤って食べてしまい消化管閉塞を引き起こす恐れもあります。放置せずにその幾度、掃除することを意識しましょう。
3.トイレシーツをこまめに交換しない
「1回しただけだし、トイレシーツはまだ替えなくていいや」とそのまま放置していませんか。確かに1回の量が少ない子であれば、トイレシーツ1枚につき2回ほど吸収してくれるかもしれません。
しかし、あまりにもトイレシーツを交換しないと排泄物から雑菌が繁殖し、犬にとって悪影響を及ぼす恐れがあります。
また、犬は綺麗好きなので、汚れているトイレではおしっこしたくないと我慢したり、他の場所に排泄してしまったりすることもあるので注意しましょう。
4.水を定期的に交換しない
飲み水はどのくらいの頻度で交換していますか。一般的に犬の飲み水は1日2回を目安に、暑い夏場などは2〜3回を目安に交換するべきと推奨されています。
水は放置していると雑菌が繁殖し、口にすることで腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こす危険性もあります。長い時間、放置しすぎた水は不潔なので愛犬の健康のためにも毎日交換するようにしてください。
5.ブラッシングや適切な頻度のシャンプーを怠る
犬のブラッシングや適度な頻度でのシャンプー、そして歯磨きなどの体のケアを怠ると犬自身が不潔な状態になってしまいます。皮膚炎を発症したり毛が絡まり雑菌繁殖の原因にもなります。
ブラッシングはなるべく毎日、歯磨きも毎日行うことを意識し、シャンプーは2週間〜1ヶ月に1回を目安に体をきれいにしてあげましょう。犬種によってブラッシングやシャンプーの頻度は異なるので、愛犬の適した頻度で行ってあげてください。
犬にとって理想的な環境は?心がけるべきポイント
犬にとっても不潔な環境は体調不良やストレス、最悪の場合には病気の原因になる恐れもあります。愛犬の健康を守るためにも、できる範囲で理想的な環境を整えていけるように心がけましょう。
- 毎日ある程度清潔な状態を保つために掃除する
- トイレシーツは排泄する度に交換する
- 犬の飲み水は1日2回を目安に交換する
- お菓子のゴミや食べかすなどは片付ける
- 毎日ブラッシングや歯磨きをする
- 2週間〜1ヶ月に1回を目安にシャンプーする
- 犬用ベッドも定期的に洗濯する
犬が過ごす環境を清潔な状態に保つことはもちろん、犬の口に入るものの衛生管理や、犬に必要なお世話を適切な頻度で実施することも大切です。
まずは犬の過ごす環境を清潔に掃除するところから始め、他のポイントもしっかり押さえることを意識しましょう。
まとめ
いかがでしたか。不潔な環境は、人間にとっても犬にとっても悪い影響を及ぼします。少しでも愛犬に健康な生活を送らせてあげるためにも、愛犬が過ごす環境はできる範囲で清潔な状態を保つことを意識しましょう。