犬の体が臭う原因と理由
愛犬の体臭って気になりますよね。飼い主や家族は嗅ぎ慣れているかもしれませんが、(他人はどうだろう…臭いと思われていないかな?)と不安になることもありますよね。
愛犬とドッグカフェや犬同伴OKのお店に出かける時、わざわざ前日までにトリミングサロンでシャンプーをしてから行く、ということもあるのではないでしょうか。
今回は、犬の体が臭う原因について解説します。
1.皮脂が酸化すること
犬の体臭の原因のほとんどは皮脂が酸化することです。犬の体が人間の肌のように皮脂でベタベタすることはないため、犬ってあまり皮脂出ないよね?と思われるかもしれません。
犬の皮脂そのものが臭うのではなく、皮脂が空気に触れることで酸化し、体臭が強くなってしまうんです。
2.繁殖行為のため
犬の体が臭う理由は繁殖行為のためです。体臭が異性の犬へのアピールポイントなのです。犬同士でお互いの体の臭いをじっくり嗅ぎ合っているところを見たことがあるのではないでしょうか。
3.子育てのため
犬の体が臭う理由は子育てのためです。体臭によって母犬と子犬の心が安定するとされています。とくに子犬は母犬の体臭によって安心感を得ているのではないでしょうか。
よく「犬の妊娠中や出産後はシャンプーしない方がいい」と言いますよね。基本的には体調面を考えているのだと思います。妊娠中は胎児のことを考えてシャンプーをしないほうが良いと考えているのだと思います。出産後は胎児の心の安定のためにも体臭を消してしまうような行為はしない方がよいということなのではないかと思います。
4.安心して過ごすため
犬の体が臭う理由のひとつに、自分の体臭によって安心して過ごすためというものがあります。
シャンプーをした後、部屋の中で暴れ回ることがありませんか。自分のベッドに体をスリスリすることがありますよね。どうやらこの行動は、「何で臭いを消したんだ!私の臭いを返せ~!」ということらしいのです。『犬には自分の体臭によって安心感を得る習性がある』とされています。
買ったばかりのベッドをなかなか使ってくれないのも、ボロボロで薄汚れたベッドを大事に使うのも、自分の体臭の有無が関係しているのだと思います。
5.常在菌の繁殖
犬の体臭の原因は、犬の皮膚に常在する菌の繁殖です。とくに高温多湿の環境にいると、犬の皮脂をエサとする常在菌が過剰に繁殖することがあります。
人間のように大量の汗をかかない犬ですが、夏場は体臭が強くなりやすいです。また、梅雨の時期や雨が続く日など、湿気が多くなると急に体臭が強くなることがあります。
犬の体臭の消臭方法
月1回のシャンプー
犬の被毛や皮膚の健康状態をチェックしてみてください。体が臭うだけではなく、ベタついていることがあります。皮脂汚れが溜まっているからです。
基本的には「月1回程度」のシャンプーで皮脂汚れを洗い流してあげるとよいです。
消臭したいからといって、体臭が気になる度にシャンプーするのはよくありません。皮脂が取れすぎてしまい皮膚のコンディションが悪くなることがあります。
シワの間を拭く
パグやフレンチブルドッグなどの顔にシワがある犬の場合、シワの部分に皮脂汚れが溜まりやすく、体臭の原因になりやすいです。
体はそれほど臭わないのに、顔の周りだけ異様に臭い…などということがあります。シワの間に溜まった皮脂汚れは、拭き取ってあげるだけで消臭できます。乾いた柔らかいタオルで拭くだけでも十分です。
臭いが強い時は、濡らしたタオルや犬用のウェットティッシュで拭いてあげるとよいと思います。
消臭スプレーを使う
犬の体にも使うことができる消臭スプレーがあります。よく「ペット用」とありますが、できれば「犬用」として販売されているものを使うことをおすすめします。
市販の消臭スプレーもありますが、我が家では動物病院で獣医さんの指導のもと処方していただいています。
雨の日のお散歩の後、体臭対策としても使用することができて便利です。
まとめ
犬の体が臭う原因と理由を5つ解説しました。
- 皮脂が酸化すること
- 繁殖行為のため
- 子育てのため
- 安心して過ごすため
- 常在菌の繁殖
愛犬の体臭は気になるものですが、犬にとっては安心できる臭いです。落としすぎてしまうと心が不安定になったり、落ち着いて過ごせなくなったりすることがありますので注意してあげてください。