犬がスキップをしたら「膝蓋骨脱臼」かも!
犬がスキップをしていたら可愛いですよね。どこでそんな芸を覚えてきたの?と思わず嬉しくなって、動画を撮ったりするのではないでしょうか。
とくに超小型犬に多いのですが、後ろ足をスキップするようにして歩くことがあります。しかしそれは単なるスキップではなく、「膝蓋骨脱臼」を患っているサインかもしれません。
膝蓋骨脱臼は「パテラ」とも呼ばれ、後ろ足の膝蓋骨が外れてしまう病気です。少しずつ進行していくという特徴があるため、スキップのような動きが見られたり、歩き方に違和感があった時はすぐに病院で診てもらいましょう。
膝蓋骨脱臼のグレード
膝蓋骨脱臼と一口に言っても、何段階かのグレードがあります。
- 【グレード1】
- すでにスキップするような歩き方をすることがあります。普段は正常な位置にあるのですが、ちょっとした衝撃によって外れてしまうことがあります。
- 【グレード2】
- 後ろ足を曲げた時に頻繁に膝蓋骨が脱臼する状態です。後ろ足を曲げ伸ばししたり、手でお主いたりすると元の位置に戻ります。脱臼した時には後ろ足を地面につくことができなくなります。
- 【グレード3】
- 常に脱臼したままの状態が続きます。手で押すと正常な位置に戻すことはできますが、またすぐに脱臼してしまいます。後ろ足を曲げて、かばったように歩きます。
- 【グレード4】
- 膝蓋骨が常に脱臼した状態で、手で押しても膝蓋骨を元の位置に戻すことができません。後ろ足を曲げたままで、地面につくことができません。
予防と治療
犬がスキップのような歩き方をする時はすぐに病院へ行ってください。グレード1と診断された場合は、サプリメントの投与や体重管理、室内で滑らないようにするなどの環境改善を行います。
脱臼を繰り返す場合、歩行が困難な場合、痛みがひどい場合などは外科的な手術をしなければなりません。全身麻酔が必要ですので、年齢や健康状態によっては手術を受けられないことがあります。
- フローリングで滑らないための対策をする
- 肥満にさせない
- 肥満の犬は体重を減らす
日頃からできる悪化させないための予防法があります。獣医師への相談は必須ですが、関節をケアするためのサプリメントを服用する方法もおすすめできます。
犬がスキップをしたら「怪我」をしているかも!
犬がスキップをするのは、後ろ足に何等かの違和感があるからかもしれません。
- 肉球を火傷している
- 肉球に棘や破片が刺さっている
- 肉球に擦り傷や切り傷がある
- 肉球が乾燥しすぎてひび割れている
- 爪が伸びすぎている
これらの症状が起きている可能性があります。
スキップのような歩き方をする時は、肉球や爪の健康状態を見てあげてください。
犬がスキップをするのは嬉しくて興奮しているから!
犬は嬉しい時、スキップのような歩き方や走り方になってしまうことがあります。正しい歩き方を忘れてしまうほど嬉しい出来事があり、興奮しているのです。
手足が絡まって転倒してしまうことがあるかもしれません。ドッグランでは他の犬とぶつかってしまうかもしれません。お散歩中ではリードに手足が絡まり、犬も人も転倒してしまうかもしれません。
嬉しくて興奮した犬がスキップをする時は、安全に歩けるようにサポートしてあげてください。落ち着くまでお座りをさせるなどするとよいのではないでしょうか。
まとめ
犬がスキップをする時に最も注意してほしいのが膝蓋骨脱臼です。一時的な症状であることも多く、見過ごしたり放っておいたりしがちです。
「まあ…大丈夫かな?」と思う程度のうちにはやめに病院で診てもらいましょう。