愛犬を誘っても一緒に寝てくれない理由
犬と暮らしていたら、誰もが愛犬と一緒に寝たいと思いますよね。お留守番をさせている時間が長い場合、寝る時だけでも一緒に…と思うのではないでしょうか。そんな人間と同様、飼い主と一緒に寝たがる犬もいますが、一方でお誘いを拒否する犬もいます。
私には愛犬が2匹いますが、1匹はどうしても一緒に寝たがる子で、もう1匹は9年間で一度も一緒に寝てくれたことがありません。
一緒に寝たがる犬がいる一方でなぜ一緒に寝てくれない犬がいるのか、理由を探ってみましょう。
1.暑いから
寝る環境が暑いと、犬は一緒に寝てくれないことがあります。
犬にとっての快適な温度と人にとっての快適な温度に差を感じたことはありませんか?愛犬に合わせて室内の温度を調整していると、飼い主には肌寒く感じることがあります。
暑いと犬も寝苦しいのです。お誘いをOKしてもらいたい時は、寝室の温度を少し下げてみてください。犬にとっての快適な温度は22℃が目安です。
ただ、飼い主のベッドで一緒に寝ていると、犬も体温が上がって暑くなることがあります。そうすると、そっとベッドを下りたり、寝室から出たがったりすることがあると思います。
2.飼い主がよく寝返りをするから
愛犬を誘っても一緒に寝てくれない理由は、飼い主がよく寝返りをするからです。
飼い主が寝返りをする度に犬も体を動かしたり場所を移動したりしなければならないのかもしれません。押しつぶされそうになったことがあるのかもしれません。
寝ている時に自分がどれくらい寝返りをしているかなんて分からないですよね。ぐっすり眠っていた愛犬を起こしてしまっていることがあります。愛犬の快適な眠りを妨げてしまっていることがあります。
飼い主と一緒に寝るよりも、ひとりで寝た方が安心で快適なのでしょう。寝返りをしないわけにもいきませんし、このような場合は一緒に寝てもらうのは難しいかもしれません。
どうしてもお誘いをOKしてもらいたいのであれば、シングルベッドをダブルベッドに買い替えるなどし、飼い主と愛犬が余裕を持って寝ることができるようにしてみてはいかがでしょうか。
3.ベッドにいたことを叱られたことがある
ベッドにいたことを叱られたことがある犬は、一緒に寝てくれなくなってしまうことがあります。
怪我を防止するため、ベッドなどの高い場所の上り下りを禁止していることがあると思います。
ベッドに上ろうとしたら「ダメだよ!」と言われたり、「ベッドはダメだって言ったでしょう!」と叱られたりすると、ベッド=叱られると覚えてしまうことがあります。
愛犬と一緒に寝たいからという飼い主の都合で「寝る時はベッドOKだよ」と言われても犬には理解することが難しいのです。叱られたくなくてお誘いを断ってしまうのです。
お留守番中は寝室の出入りをできないようにする。ベッドに犬専用の階段やスロープを設置して安全に上り下りできるようにする。ベッドにいた時は声を荒げたり叱ったりせず、抱っこして下してあげる。
叱ってしまったことがある場合にも、このように対応してみるとお誘いをOKしてもらえるようになる可能性があります。
まとめ
愛犬を誘っても一緒に寝てくれない理由を3つ解説しました。
- 暑いから
- 飼い主がよく寝返りをするから
- ベッドにいたことを叱られたことがある
子犬の頃にケージの扉を閉めて寝る習慣があった場合、成犬になってからもケージを好んで寝ることがあります。飼い主のベッドで寝るということを知らないのだと思います。
また、一緒に寝ることで「ズーノーシス(人獣共通感染症)」という感染症にかかることがあります。ほかにも、犬がベッドから転落し、骨折などの大怪我を負ってしまうことがあります。
愛犬と一緒に寝る時は、感染症や怪我に十分に注意しましょう。