これが一生の別れかもしれない!?
おうちに迎えてまもないわんこや子犬など、お留守番に慣れていない子の場合にはそれこそ「これが今生の別れなのでは?」と大げさにとらえてしまう場合があります。
飼い主さんをお見送りする→飼い主さんが帰ってくる、のルーティンを重ねるうちにそうではないのだということに気づいてきますが、慣れるまでは大騒ぎしてしまうのをある程度は覚悟しなければなりません。
わかっているけど寂しさに耐えられない!
お見送り・お出迎えのルーティンを重ねて「飼い主さんは帰ってくるもの」とわかっていても、飼い主さんと離れることの寂しさや不安に耐えられないという子もいます。
こういった子はただの甘えん坊の場合もありますが、飼い主さんとの普段の距離が近すぎるゆえに、飼い主さんと離れることのストレスに耐えられない「分離不安症」を発症してしまっている場合もあるので注意が必要です。
分離不安症になるとお留守番ができなかったり、お留守番中に粗相や破壊行動を繰り返したり、嘔吐や下痢といった身体症状まで発症することもあります。
いつものことだから気にしない
大げさなまでのお見送りとお出迎えをしてくれる子がいる一方で、飼い主さんが出かけようが帰ってこようが素知らぬ顔で「塩対応」の子もいます。飼い主さんとしては「あんまり好かれていないのかな?」と残念に思ってしまうかもしれませんが、実はその逆。
こういった子は「飼い主さんは自分を置き去りにして帰ってこないなんてことは絶対ないから、わざわざ大騒ぎする必要はない」と達観しているのです。つまり塩対応は飼い主さんへの信頼の証です。
わんこの心の負担を減らすおでかけ時のケア
1.おでかけ前に思いっきり遊ぶ
お留守番中に寂しさを感じさせないためには、とにかくおでかけ前に思いっきり遊んで体力を消費させておくことです。
たっぷり遊んで疲れていればお留守番中も眠って過ごすことになり、寂しさを感じなくて良くなります。また体力が有り余って破壊行動に走るといった問題行動も起きにくくなるでしょう。
2.気づかれないようにいなくなる
どうしてもお見送りが苦手という子の場合には、気づかれないようにいなくなるのが一番。「いってきます」の声をかけたり、出かけるそぶりを見せたりすると、わざわざ「これからひとりぼっちだよ」と通告しているようなもの。
寂しさに耐えられない子にとっては「あれ?気づいたら飼い主さんがいなくなってた」となっていることが理想です。心が痛むかもしれませんが、お別れのストレスを与えるよりはマシなのです。
3.おやつを与えて出かける
おでかけのタイミングでおやつを与えるのも効果的です。繰り返していると「お留守番=いいことがある」と学習し、お留守番へのマイナスイメージを減らすことができます。
また食べ応えのあるおやつなら時間稼ぎにもなり「食べるのに夢中になってるうちにいなくなっちゃった」とおでかけ時の気を逸らせる他、お留守番の暇をいくらかつぶすことも可能です。
4.ひとり遊びできるおもちゃを用意する
お留守番時の暇つぶしアイテムとして、食べ応えのあるおやつの他にひとり遊びできるおもちゃを用意しておくのも良いでしょう。中にフードやおやつを仕込んでおいて、取り出すのに工夫が必要となるおもちゃなら知育にもなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?追いすがってくるわんこを置いて出かけるのは辛いですが、人間社会で生活している以上「いつでもいっしょ」は叶いません。わんこが少しでも安らかな気持ちでお留守番ができるよう、できる限りのケアをしてあげたいものです。