足腰を鍛える簡単トレーニング
1.オスワリスクワット
オスワリは基本的な動作ですが、意外と後ろ足の筋肉を使います。
(うちの子はできる!)と思っても、後ろ足が斜めになっていませんか?若い頃のようにきれいに座る習慣をつけましょう。
犬に壁を背にして「オスワリ」と指示を出します。きれいにできていなければおやつを嗅がせて誘導し、座り直させます。ゆっくりで良いので上手くできたら褒めておやつをあげましょう。
おやつの時間にこれを数回繰り返します。犬が疲れていたら無理にやらせないでください。
2.腕立てフセ
フセも簡単そうに見えて前足の筋肉を使う動きです。お腹を床につけないでフセをする犬がいますが、立ち上がるのが大変だからだと思われます。
オスワリがきれいにできたら次はフセをさせてみましょう。オスワリ→フセ→オスワリ→フセを繰り返すと前足の筋肉が鍛えられます。もちろんおやつを使って褒めながらです。
3.体幹トレーニング
平らな床やアスファルトは歩きやすいですが、あまり足の筋肉を使わなくても歩けてしまいます。時には不安定な場所を歩いて体幹を鍛えてみてください。
クッションや空気を入れたビーチマットの上を歩くと良い運動になります。まだ若くて運動神経が良い子はバランスボールに立つのも挑戦してみましょう。
また散歩では地面や砂浜を歩くと自然に肉球を踏ん張るので体幹が鍛えられます。犬の体力を見ながら坂道なども上ってください。友達が一緒にいると犬も楽しく歩けます。
歳をとっても運動は必要!
犬は体重の7割を前足、3割を後ろ足で支えているとされています。犬も人間同様歳をとると筋肉量が減り、後ろ足から衰えていきます。
後ろ足が衰えると前足を使って体を支えることはできますが、当然負担が増えるので犬は動きたがりません。
特に座って立ち上がるという動作が困難になり、排泄が自力でできなくなることもあります。悪化すると寝たきりになってしまいます。
また老犬は寝ている時間が長く、動きたがらないからと運動量を減らしがちです。運動量が少ないと血行不良になり免疫力も落ち、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
歳をとっても毎日散歩に行き、犬が疲れない程度の運動量は確保してください。日光に当たってニオイや音に触れると免疫力が上がり、認知症にもなりにくい体ができます。
犬に無理はさせないこと
張り切って運動をさせすぎるとかえって関節や内臓に負担をかけてしまいます。関節炎を患っている犬や肥満の犬は注意しなくてはいけません。
運動の前後に肉球をもんだり指を曲げ伸ばししたりマッサージするのがおすすめです。年齢に合ったバランスの良い食事を与え、運動したらしっかり体を休ませてあげてください。
まとめ
昔の犬は短命でしたが、近年は犬種によっては15歳くらいまで生きる犬は珍しくありません。しかし同時に、体を健康に保つ年数も長くなっているということです。
高齢になって介護が必要になると、犬だけでなく飼い主にも負担がかかります。いつまでも元気で楽しく過ごすには、適度な運動とバランスのとれた食事を欠かさないようにしましょう。