成犬のトイレのしつけは根気強く!
子犬のころはトイレシート以外のところでトイレをしてしまう、いわゆる「粗相をしてしまう」というケースが多くみられます。しかし成犬の場合は、「外でしかしない」「トイレを我慢してします」などの問題が発生します。
また人間もそうですが、大人になってから習慣を変えることは精神的にも体力的にも難しく、根気が必要となります。成犬が習慣を変えることは、子犬の倍以上の時間がかかるでしょう。飼い主さんは諦めずに根気強く続けることが大切です。
注意すること
トイレのしつけにおいて、してはいけないことは叱ることです。叱ったタイミングがトイレをしている最中でも、トイレ後でも、犬は「なんで怒っているんだろう?」と疑問に思い、飼い主さんに対して不信感を抱いてしまいます。
そうなると「トイレをする=怒られる」と学習してしまい、「家でトイレをするのが怖い…」と思うようになり、外でしかトイレをしなくなってしまいます。
もしトイレシート以外の場所でトイレをしても、叱るのをぐっと我慢。愛犬に対して声をかけずに、目を合わさず、何事もなかったかのようにキレイに掃除しましょう。
トイレのしつけの手順
手順①
トイレは静かな場所に設置しましょう。リビングやキッチンは人通りが多いため落ち着くことができず、トイレを我慢してしまう恐れがあります。
手順②
犬がトイレに行くタイミングは、行動や仕草で把握することができます。
- 朝起きた時
- 食事のあと
- 床を嗅いでウロウロしているとき
- 寝ていたのに急に立ち上がったとき
- ソワソワし始めたとき
これらの行動をしているときがトイレのタイミングです。慣れるまでは、愛犬をトイレシーツの近くまで連れていきましょう。抱っこするのもOKです。すると犬はトイレシートをクンクンと匂いを嗅ぎ始めます。
このとき注意することは、愛犬の様子をじっと見ること。じっと目を見つめたり大きな声を出すと、犬は萎縮してしまってトイレをしなくなってしまいます。
手順③
トイレシートの上できちんとトイレができたら、その場で思いっきり褒めてあげましょう。「すご~い!えらいね!大好き!」と明るい声で、大げさかと思うくらい思いっきりです。そうすることで「ここでトイレをする=飼い主さんが喜んでくれる、褒めてくれる」と学習します。
手順④
①~③を繰り返して愛犬がトイレの場所を覚えてきたら、今度は声と指さしでトイレの場所へと誘導してあげましょう。トイレの場所を迷っている場合はオヤツで気を引くのもOKです。これを根気強く繰り返すことで、自然とトイレをすることができます。
まとめ
成犬のトイレのしつけは、根気強く続けなければなりません。しかしそんなに気負うことなく、愛犬も飼い主さんも楽しく行うことが大切です。お互いがストレスなく幸せに暮らせるよう、トイレのしつけを成功させましょう!