太りやすいと言われている犬種5選
犬の中には遺伝的な要因や性質などにより、一般的に「太りやすい」と言われている犬種が存在します。ここでは太りやすいと言われている5つの犬種と、それぞれの理由を解説します。当てはまる犬種を飼っている方は、肥満にならないよう特に注意しましょう。
1.ビーグル犬
ビーグル犬は、もともと狩猟犬として活躍していた犬種ということもあり、運動量を非常に多く必要とする犬種です。
また、甘えん坊で食いしん坊な性質を持つ傾向もあるため、ついごはんを与えすぎてしまい、なおかつ運動量が足りていないことも影響し、肥満になりやすい傾向にあります。
一般的にビーグル犬の標準体重は約10kgと言われていますが、1歳時の体重によって適正体重は7kg〜15kgと大きく幅があります。
そして、ビーグル犬は甲状腺機能低下症を発症しやすい犬種とも言われており、この病気により代謝が下がり、肥満になりやすい傾向もあるので十分注意が必要です。
2.ミニチュアダックスフンド
日本でも人気の高いミニチュアダックスフンドは小型犬に分類される犬種ですが、狩猟犬だったこともあり、実は多くの運動量を必要とする犬種です。また、狩猟犬の性質上、食いしん坊な子が多い傾向も強いため、肥満になりやすいと言われています。
ミニチュアダックスフンドの標準体重は5kg以下とされています。あまりにも体重が増えてしまうと椎間板ヘルニアなどのリスクが高まるため、しっかり運動させることが大切です。
ただし、あまり足腰に負担がかかりすぎる激しい運動は禁物です。かえって足腰に負担をかけて怪我や脱臼などにつながる危険性があります。毎日の散歩や軽い遊びを取り入れた運動で対応しましょう。
3.パグ
パグは犬の中でも太りやすい犬種として有名です。標準体重は成犬で6kg〜8kgが目安となりますが、とても食いしん坊な性質を持つ犬種なので、ごはんの管理を徹底することが重要です。
また、適度な運動をしっかり行わせてあげることも大切です。パグは体格ががっちりしていることもあり、一度太りすぎてしまうと運動によって痩せることが難しいと言われています。
そのため、標準体重を維持しているうちに、しっかり食事管理と運動管理をしてあげることが肥満予防、そして健康寿命を延ばすことにつながります。
4.コーギー
コーギーは中型犬に分類される犬種で、標準体重は約12kgほどに当たります。牧畜犬として活躍していた歴史を持つため必要な運動量も多く、それに伴い食欲も旺盛です。
そして胴長短足犬種ということも相まって、行う運動の方法も限定されます。あまりに激しすぎる運動は、かえって足腰に負担をかけてしまう恐れがあるため、毎日の十分な散歩や室内での軽い遊びなどで運動量を確保する必要があります。
コーギー自体は運動が好きな子が多い犬種なので、定期的にドッグランに連れて行ってあげるなど、自由に伸び伸びと走り回れる環境を用意してあげると良いでしょう。
5.ブルドッグ犬
ブルドッグ犬種も太りやすい犬種として知られています。
日本ではフレンチブルドッグが人気ですが、やはりフレンチブルドッグも食欲旺盛な子が多く、また過度な運動は心臓に負担がかかるため、あまり多くの運動量を必要としていないこともあり、健康管理が難しいという理由も肥満原因の1つです。
一度の散歩時間を短く1日2回行うなど、一度の運動量は減らし1日トータルで適切な運動量を確保するように意識しましょう。また、食事管理は与えすぎないよう徹底してください。
太りやすい犬種はどうすれば標準体重を維持できるの?
ここまで5つの犬種と太りやすい理由を見てきてもわかる通り、太りやすい犬種は必要な運動量と食欲旺盛な性質が関係していることが多いです。
標準体重を維持するためには、まず飼い主による徹底した食事管理(量や栄養分)が重要です。「もっと食べたい!」に応えてしまうと肥満になってしまうので、きちんと1日のカロリー量などを把握し、1日2回、3回に分けて与えましょう。
また、犬種によって適切な運動を行うことも重要です。摂取したカロリーをしっかり運動によって消化することで、肥満防止にも健康的な体作りにも役立ちます。
「最近、体重が増えてきたな」「そろそろ危ないのでは」と不安を感じた場合は、かかりつけの獣医師に相談するなどし、適切なアプローチを指導してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬種によって遺伝的な要因や性質、必要な運動量が異なります。それにより一般的に「太りやすい」と言われている犬種も存在するので、当てはまる犬種を飼っている方は、日頃から健康管理を徹底しましょう。