1.犬の排泄物、トイレ
犬を飼っている部屋で最もにおいがつく原因となるのが、やはり排泄物でしょう。犬そのもののにおいではありませんが、犬を飼っているからこそしてしまうにおいだと思います。
室内飼いをしている場合、室内にトイレを常設し、犬が好きなタイミングで排泄できるようにしていることが多いと思います。排泄物はどうしても強いにおいがしますが、ほとんどの場合すぐに処理するはずです。
それでも部屋ににおいがこびりついてしまうのは、留守番ですぐに排泄物を片付けられなかったり、少量のおしっこであればそのまま放置してしまったりすることがあるからだと考えられます。それらのにおいはどうしても室内に充満し、カーテンなどの布製品や壁紙などに吸い込まれてしまい、結果的に悪臭として残ってしまうのです。
また、おしっこをしたとき、しっかりとトイレシートの上でしていたとしても、周囲に飛び散ってしまっていることは少なくありません。目に見えるものであれば拭き取ると思いますが、非常に細かい飛沫の場合は見落としてしまい、それがにおいの原因になることもあるでしょう。
2.犬の体臭や口臭
犬は人間のように毎日お風呂に入るわけではありませんし、毛が密集して生えた動物として、どうしても「獣臭さ」がしてしまいます。散歩で汚れがついた場合でも、すぐにシャンプーをしてすべてをきれいに洗い流すことはむずかしいでしょう。
体臭のする犬が室内にいることで部屋ににおいが充満しますし、犬が寝ているベッドやマットなどはより強いにおいがすると思います。
また、犬の口内はにおいが強い傾向があり、それも犬臭さの原因に。犬が体や頭をぶるぶると振ったときに、気がつかないうちによだれが飛び散っていることもありますよ。
3.汚れによる雑菌の繁殖
前述した通り、犬は毎日シャンプーをするわけではないため、人間に比べるとどうしても体に汚れが残ってしまいがちです。散歩に出て土や草に触れたり、他の犬や人と触れ合ったりしてもそのままでしょう。
その状態で家に帰り、ベッドやカーペットの上などに寝ると、そこに汚れが移ってしまい、雑菌が繁殖してしまうこともあります。特に、菌が繁殖しやすい温度や湿度が高い時期は、愛犬の生活環境を清潔に保つことを意識しましょう。
効果的な消臭方法
こまめな洗濯
家の中のにおいの元とされるのが、カーテンやじゅうたん、ベッド、ソファなどの布製品です。
布はにおいを吸い込んでしまうので、部屋に滞留した犬のにおいも吸ってしまうのです。これらのにおいを除去するためには、こまめに洗濯をすることが効果的です。簡単には洗えないものの場合は、布用の消臭スプレーを利用したり、天日干ししたりするといいでしょう。
部屋の拭き掃除
においを吸い込んだ布製品は、洗うことですっきりとしますが、それだけではにおいが取りきれません。
においは床や壁、天井などにもついてしまっているので、それらを固く絞った雑巾などでしっかりと拭き取ると、部屋のにおいが軽減されるでしょう。ペットの臭いに効果的な空気清浄機の利用もお勧めです。
食事やケア方法を見直す
犬臭さの原因となる体臭や口臭そのものを減らすために、食事内容やお手入れの方法を見直してみるのもおすすめです。食べ物は体臭に直結しますし、シャンプーや歯みがきの仕方や頻度によってもにおいの強さは変わるでしょう。
犬自体のにおいが気になるときは、犬の皮膚や被毛、歯に負担がかからないことを前提として、体臭や口臭ケアをしっかりと行ってみてください。ブラッシングを行い定期的に汚れを落としたり、シャンプーができないときにはドライシャンプーやホットタオルで汚れを落とすことも有効です。
まとめ
犬を飼っていると、部屋の犬臭さが気になってしまうことは多いと思います。閉め切った部屋に帰ったときに、こもった犬臭がするのは心地良いものではありませんし、人を招く際にも気を使うでしょう。
愛犬のことは可愛がっているものの、どうしてもにおいが気になるという場合は、ここでご紹介した犬臭の原因と消臭方法を参考にしてみてくださいね。